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―――A―――
まっぶし。
なにこのキラキラした空間。
あ、そうか。新年度だわ。
いつも以上にみんなが浮き足立っている。
聖ブリリアント学園に入学し、1年が過ぎた。
特に目立ちもせず、私は一番をキープしている。
絶対に卒業して、いい大学出てセレブになってやるんだから。
キャッキャしてる女子の横を、空気のごとく通り過ぎ、エコノミークラスの教室へと向かった。
「やーん！光輝と席離れちゃった！！」
「光輝一番後ろじゃん！」
女の子たちの落胆の声が聞こえてくる。
あー、天堂光輝。
アイドル君ね。
私は足音を立てないようそっと黒板に向かった。
張り出された席順をみて、一瞬静止する。
そして、ゆっくりと目を瞑り、息を吐いた。
…何でだ。メガネをかけてるというのに。
私はざわざわする人を避けながら歩き、
自分の机にそっとカバンを置いて、椅子を引いた。
窓際の一番奥の席。
場所はいいけど、今回はそうもいかない。
前からこめかみを掻きながら、とぼとぼと歩いてくる赤髪が近づいてきた。
彼は私の隣の席で止まり、椅子に手をおいてから、ゆっくりとこっちに振り向いた。
「あ、の…、、よ、よろしく。」
なんだそのみみっちい声は。
そんなリアクションを飲み込む。
私はそっと会釈をした。
その瞬間、
ネクストの二人が、天堂くんの肩をボンと叩きながら突進してきた。
海司「よー！！！！光輝！！いい席じゃーん！！」
陸「よかったじゃん。な？」
私はその勢いに驚き、机からカバンを滑らせそうになる。
海司「あ、ごめんね。Aさん。」
『いえ、大丈夫です。』
私は下を向いて、メガネを指で抑えた。
陸「Aさん、光輝とこれから仲良くしてやってね。」
そう言いながら、小田島くんはくしゃくしゃっと天堂くんの髪を撫でている。
「ちょ、、やめろよっ…////」
頭を抑えながら二人を睨む天堂くんをみていると、私の視線に気がついたのか、ばっちりと目が合った。
整った顔がふわっと赤らんでいく。
こりゃ、女子キラーだわ。
可愛らしい顔。
海司「なんだ光輝？照れてんのか。Aさんに勉強教えて貰えるチャンスだぜ？」
陸「よろしく頼むね」
『えっ…』
返事をする間も無くチャイムがなり、二人はニコニコしながら足早に自分の席へ戻っていった。
うーわついてない。
本当に今年はついてない。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
