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―――竜―――
ちっ。
なんなんだよ、あいつ。
てか、AもAだろ。
家の鍵なんてもらってんのか。
俺は兄貴と家の前まで来ていた。
すると、ポンっと肩を叩かれた。
「どーした、竜？むしゃくしゃして。」
「え？ あ、いや。別に。」
兄貴は「まぁ、まぁ。」と言いながら俺の頭を荒く撫で、そのまま玄関の前まで着く。
俺は足を止めた。
「…なんだ？入んねーのか？」
「わりぃ。ちょっと頭冷やしてくるわ。」
ーーー
俺は土手の方まで一人で歩いていた。
はぁ。
Aと会ってから調子が狂う。
ハルってやつ、あいつはAのなんなんだ。
Aのことだから、まさか…な。
っち。
イライラすんな。
すると、
前から明らかにガラの悪い、5人の団体が歩いてきた。
「あ。」
こいつら、、この前ゲーセンで兄貴に喧嘩売ってきて、返り討ちした奴らじゃん。
3メートルまで近づくと、不良グループの頭が一歩前に出た。
不良「あっれぇー？京極のチビの方じゃねーか。」
「ぁ゛ん？」
不良「兄貴がいねーで、お前ひとりか。くくっ…
こないだの借り、返してくれんだろーな？」
あーあ。
今の俺に喧嘩ふっかけてくるとは。
「お前ら運がわりーな。
今日の俺は、特にやべーぞ。」
人気のいない、高架下へと移動する。
「5人まとめて来いよ。それくらいのハンデはやる。」
不良「っっ！！てめぇ！！ぶっころすっ！！！」
俺はさっきまでのイライラを拳に込めた。
ーーーー
パンパンっ
手をはたき、
土手の高架下でうずくまる5人を見下す。
「ッ痛…」
ちょっとハンデきつすぎたか…
あいつ、メリケン使いやがって…
俺は血の味がする口を拭った。
勝ったけど、結構クタクタだな…
帰ったらかーちゃんに怒鳴られそ…
俺は重い足をひきずり、帰路をすすんだ。
「やっべ。6時…飯…」
よろよろと角を曲がると、キキーッと車道側から自転車が止まる音がした。
「っつ…」
頭に響くぜ。ったく。
俺はこめかみをさすりながら、音の方に振り向いた。
『…やっぱり！！』
「あ。」
そこには、メガネをとった黒髪の女がいた。
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ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
