21 ページ22
―――光輝―――
「よーし！今日またすぐリベンジだ！」
陸「はは。それでこそ光輝！！」
海司「放課後また集まるしな。挽回しろよ！」
午後の授業中、頭の中で作戦を練っていた。
1.終わったら速攻で話しかける。
2.Aさんと一緒に生徒会室へ行こうと誘う。
3.京極兄弟は置いていく←ここ重要
あと5分…
3分…
1分…！！
キーンコーンカーンコーン
「Aさっ…」
尊人「よっしゃー！！終わったぁ！！」
勢いよく立ち上がった尊人の机が、ガンと椅子に当たる。
俺の第一声は完全にかき消されてしまった。
「なんか生徒会んとこ集まるんだよな。竜！いくぞー！」
尊人は鞄を肩に背負って、ドアの方を向いた。
「兄貴、やる気じゃん。んで、場所わかんの？」
尊人は「やっべ！」といって振り返る。
いやいや、
こんなアホなやりとり見てる暇はない。
立ち上がってAさんを見る。
「あのさ、Aさ…」
尊人「おー、A！連れてけ！」
『…！？！？』
俺「な…！！」
竜「はぁ。」
Aさんを囲んだ俺と、竜、ニカニカしている尊人とが顔を合わせる。
尊人「ん？なんだ光輝。お前も選手権でんの？」
うわー！もう！
作戦大失敗じゃんか！
俺はため息をついてしゅんとした。
すると後ろから、陸と海司が「俺らもでますよー」っと集まってきた。
なんだなんだ！
もうっ！！！
「おー！お前らもか！なら一緒にいこーぜ！俺、尊人な！よろしく。お前ら名前は？」
わちゃわちゃと自己紹介が始まった。
Aさんに目を配ると、顔を下に向けて、そっとその場から消えようとしていた。
「あ、Aさ…」
竜「あのさ、光輝だっけ？」
Aさんに話しかけようとすると、弟の方に邪魔されてしまった。
「あ、」
あーーーー！！！
Aさんは教室から出て行ってしまった。
竜「…おーい。聞いてんのか？」
Aさん…
ちくしょー！！
「もうっ！聞いてるよ。なんだよ…」
ムスッとする俺の肩をなだめながら海司が竜に話しかけた。
海司「おいおい光輝。そう焦るなって。俺海司。よろしく。そのピアスかっこいいね。」
竜「お、おう。サンキュー。お前もその髪イカしてんじゃん。」
こんなはずじゃなかったのに…。
俺らはそのまま、わちゃわちゃと生徒会室へ向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 621人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななし(プロフ) - ゆなさん» 嬉しいです！ありがとうございます！最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2019年12月1日 16時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 初めまして、とても素敵な小説ですね。読むのが楽しみです (2019年11月5日 19時) (レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 秋和☆°・.。さん» ありがとうございます！！頑張って完結させますね(*^^*) (2019年8月2日 1時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
秋和☆°・.。(プロフ) - 続編の公開待ってます！ (2019年7月21日 2時) (レス) id: fd8f2345ac (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しますっ！ (2019年7月6日 19時) (レス) id: f172c4d98f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななし
| 作成日時：2019年6月27日 4時
