5 ページ5
ーーーAーーー
陸「あ、そーだ！今度バスケしない？！」
『バスケ？』
海司「そーそ！今週の土曜なんだけど。」
陸「Aさん、いける？あ…でも…」
小田島くんが止まった。
するの、後ろから低い声が響く。
「こいつにそんな余裕ねぇーだろ。」
竜が、嫌味ったらしく呟いた。
こいつ…
光輝「竜！そんな言い方ねぇだろ。」
海司「そーだぞ。」
「つーか、光輝も最近きてねぇだろ？」
光輝「それは…」
光輝くんが目線を外す。
すると、日浦くんがパンっと手を叩いた。
海司「土曜は練習の後、ご飯行くんだよな！」
陸「そうそう！」
休みの日に、友達とバスケして、ご飯。
朱雀さんとばっかいた日々を思い出す。
うん。
かなり魅力的。
『じゃあ、いこっかな。』
私はにっこりとネクストへ笑顔を向けた。
光輝「っえ！やったー！」
陸「やりー！竜もこれるよな？」
テンションの上がった3人に誘われると、
竜はうざったそうに視線を外した。
あ…
行かないって、返事を聞かなくてもわかる。
竜「いや、俺は…」
『あたしがいると嫌なんでしょ。』
さっきの仕返しのように、私はツンとして前を向いた。
あっちゃぁ…とネクストの3人が顔を見合わせる。
竜「あ？別にんなこと言ってねぇだろ。」
『顔に書いてあんの。』
竜「は？」
竜がカタンと机を動かすから、私はムカっとして振り返った。
『なによ。』
すると、慌てて光輝くんが、間に手を入れる。
光輝「まー、まー、2人ともっ！」
陸「喧嘩すんなって。」
そう言われ、竜は怖い顔を収めるように、襟を正した。
「…喧嘩なんてしてねぇよ。」
光輝「だったら、竜も来れるよな！」
竜「それは…」
海司「よろしくな。」
半ば強引に誘われ、竜は諦めて「…ああ。」と目を閉じた。
光輝「Aさんの前だから、いーとこ見せないとなぁ！」
陸「おい、光輝まだ諦めてねぇのか笑」
光輝「当たり前。だって、Aさんと朱雀さんに恋してる感じないもん。な？竜。」
竜「っ！？」
光輝くんがそう言って竜に目配せをする。
私は気まずくて顔が赤くなった。
うわっ…
竜は、また険しい顔してる。
でも、さっきと違って、
少し頬が赤い。
そして、また頬杖をついた。
竜「…知るかよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 553人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「川村壱馬」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆな - 本当に更新は大変な事ですが、応援してます。 (2020年3月29日 7時) (
レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ざべす - 貴族誕生までみれるなんて！ありがとうございます(*´ω`*)続きが楽しみです！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: 7824baafe5 (このIDを非表示/違反報告)
ざべす - 貴族誕生までみれるなんて！ありがとうございます(*´ω`*)続きが楽しみです！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: 7824baafe5 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - Rabbitさん» ありがとうございます！頑張ります(^^) (2020年3月23日 1時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit - 更新頑張ってください!!! (2020年3月22日 10時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななし
| 作成日時：2020年2月27日 2時
