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ーーー竜ーーー
全校集会。
テンションおかしい理事長が、これまたすげーテンションで話をしている。
そして、スクリーンを下ろし、照明が落ちた。
あーあ。
またかよ。
「はぁ…素敵！！」
「Aさんも美しいわ。本当、お似合い！」
周りの奴らが反吐が出るくらいうっとりして、
映像に釘付けになっている。
スクリーンの中で、
Aと朱雀奏が、
地方の施設で慈善活動をしていた。
伝説の王子活動。
毎回動画作成しやがって。
それも、ネットにもアップしてんだぜ？
だったらここで流す必要あんのかよ。
《ねーねー！おにーさんとおねーさんは、結婚してるのー？》
奏《あっはは。結婚はしてないですよ。でも、そうなっなら…嬉しいかな。》
キャーーーー！！と悲鳴が上がり、女子達が騒ぎ出す。
「奏さまーー！かっこいい素敵すぎる！！」
「Aさん照れてる！すっごく可愛いい！」
なんだこれ。
見てらんねぇ…
俺はそのまま盛り上がる体育館から、さっと出て行った。
どーしてこーなった？
つーか、俺のこと好きなんじゃねーのかよ。
まんざらでもなく、真っ赤な顔しやがって…
プリンセスとして活動するAは、
動画撮影があるからか、髪の毛もふわっとまとめられ、薄く化粧もしている。
誰が見ても二度見するくらい、Aは綺麗になっていた。
…なにが伝説の王子だよ。
くっそ。
「竜？」
俺が体育館裏で小石を蹴ったら、後ろから声がかかる。
振り向かなくてもわかるが、
一応そっちの方を振り返った。
「よー。光輝か。」
光輝「光輝か、じゃないだろ。」
光輝は俺の後を追ってきたみたいだった。
そして、俺と同じように足元の石を蹴った。
光輝「ったく、見てらんないよな。あんな動画。」
光輝も、俺と同じだった。
俺と同じで、
つーか、俺より前からAの事…
光輝「俺、竜に譲ったはずなんだけど？」
「あ？」
光輝「Aさん。」
光輝がふてくされるように腕を組んだ。
そりゃそーだ。
全然、思ってたシナリオとちげーし。
でもよ、
んなこと言われても、
Aは朱雀奏と付き合ってんだから。
どうこう言えねーよ。
「…光輝は授業でろよ。」
俺は光輝の問いには答えず、
背を向けて歩き出した。
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ゆな - 本当に更新は大変な事ですが、応援してます。 (2020年3月29日 7時) (
レス) id: 3d72f20392 (このIDを非表示/違反報告)
ざべす - 貴族誕生までみれるなんて！ありがとうございます(*´ω`*)続きが楽しみです！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: 7824baafe5 (このIDを非表示/違反報告)
ざべす - 貴族誕生までみれるなんて！ありがとうございます(*´ω`*)続きが楽しみです！ (2020年3月26日 0時) (レス) id: 7824baafe5 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - Rabbitさん» ありがとうございます！頑張ります(^^) (2020年3月23日 1時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit - 更新頑張ってください!!! (2020年3月22日 10時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2020年2月27日 2時
