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ーーー楓士雄ーーー




なんだかんだで数日が過ぎ、


俺とAとの距離は完全にもとに戻っていた。




Aも、平然としている。







いつものように昼に屋上へ上がり、


みんなとたむろっていた。




ジャム男「そろそろ夏休みっすね。」



司「なんかあっという間だったな。」



「そうだな。」




キドラとの戦いの後、鬼邪高の雰囲気も徐々に変わっていった。



相変わらず、喧嘩はしてるが。




司「楓士雄も上田に勝ったしな。」




あれから、またさっちーに挑んで、俺は勝利した。


まじで死ぬかと思ったけど。





『一勝一敗だけどね。』




Aが眉毛をあげて、俺を見下ろす。




「うるせ。」



俺はそう言って、さっき買った缶ジュースを開け、

一口飲んだ。



司「上田に勝ったから、そろそろこっちのてっぺんも決めないとな。定時もまだ頭争いだろ?」




『あー、またやるみたいだよね。三中トリオが。』




ジャム男「結局、中林さんは最高89人でしたね。やっぱり、むら…」





そう言いかけて、ジャム男は口を押さえて息を止めた。









もう学校中の奴らが、Aとむらっちとの仲を知っている。



あの卒業の時、何をしたか。



Aからほっぺにキスするなんて、


絶対嘘だと信じてない奴もいるが。





その後、発狂した清史が

村山との仲をAにしつこく問いただしたから、



Aがぶちギレして、清史は病院送りになった。





それ以来、Aの前では"村山"は禁句。







司がおい、と目で訴え、ジャム男はすんませんと身体を縮こめた。





『ねぇ。それやめてくれる?別にもうなんもないから。』



Aはそう言って、呆れるようにジャム男を見下ろし、そして、ピッとデコピンをした。





ジャム男「いてっ!!す、すいません…」



『はーもう。』




Aは多分、わざと表情を作ってる。



悟れられないように。



…いつまであいつの事見てんだよ。





俺はぐっと伸びをして、パンっと頬を叩いた。






「俺、どろっきーとやるわ。」





『「「えっ!!」」』




俺が唐突にそう言ったもんだから、3人がガクッと身体を動かす。




俺が、1番になって、


もうみんなが村山って思い返さないように、



塗り替えてやる。









「てっぺん。取りに行く。」

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ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです!!続きが気になります、、パスワード教えてほしいです! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります!((o(´∀`)o))ワクワク パスワード教えてください!! (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです!続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります! (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななし | 作成日時:2020年1月9日 0時

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