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ーーー楓士雄ーーー
屋上へ続く階段まできて、どろっきーが足を止めた。
階段の上から、パチパチと、手を叩いて金髪のロン毛男が姿を表す。
「おつかれさーん。んー、俺の相手は眼鏡か？ハズレっぽいなぁー。」
柏玄太。
鈴蘭のナンバー2。
ジャム男が言うに、ラオウが来る前はこいつが仕切ってたらしい。
そして、相当頭がイカれてると。
どろっきーは、肩をポンと叩いて俺の前に立った。
轟「ハズレ、か。…だろうな。」
どろっきーが前髪をかき上げ、こいよ、とそいつを指で手招く。
俺はその横を通り過ぎ、上へと階段を登り始めた。
金髪とすれ違う時に声をかける。
「お前、貧乏くじ引いたぞ。」
柏「…あ？」
どろっきーが、行け。と顎を上に差す。
「先、行ってる。」
そして、2人を残し、俺は上へ上がった。
屋上の扉をあけると、陽の光が目に刺し、
軽く立ちくらみがした。
ふぅ…と目を閉じて深呼吸する。
そして、目を開けると、
奥の方に、ラオウが立っていた。
誰かとやったのか、額と口は、血が滲んでいる。
ラオウ「お。きたか。 そこで顔洗っとけ。」
そう言って、入り口のほうにある蛇口を指差す。
ラオウもそこで血を洗ったみたいで、袖で口を拭っていた。
バシャっと顔を洗い、水を一口飲む。
疲れが少し、回復していく。
ラオウ「花岡…楓士雄か。意外と小柄だな。」
ラオウは俺ににっと歯を向けた。
身長のことを言われて、イラッと来ないのは、
ラオウが俺のことを馬鹿にしてないからだった。
こいつ、柏とは違う…
なんだか、さっちーとやる時みてぇだ。
『てめぇがでけーんだろーよ。ラオウ。』
ラオウ「はは、そっか。さー、仕切り直ったとこで、やるか！」
ラオウが腕を伸ばし、俺の方へ進んでくる。
『おうよ。』
すげぇわくわくする。
肌で感じる、
化け物だって。
でも、俺は、
やるとこまでやる。
こいつとやったら、
後はやることは一つしかねぇ。
ラオウが来い、と手を叩き、
俺はそこへ突進していった。
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ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです！！続きが気になります、、パスワード教えてほしいです！ (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ パスワード教えてください！！ (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです！続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2020年1月9日 0時
