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ーーーAーーー





樹咲「なんだぁ、あっけねぇなぁ。」




樹咲が足を上げながら突進してきて、

ゴロンとそれを避ける。



すごい音を立てて、机が崩れ落ちた。



あー、かなりやばい。



このままじゃ…




「Aさんっ!!」




その時、教室の中へボロボロのジャム男が入ってきた。


倒れた私を見るなり、ジャム男は震える足を叩きまくる。



樹咲「あ?なんだお前。」




ジャム男「お、お、俺とタイマンしろ!!」



樹咲「は?」



樹咲はそれをみてギャハハと笑った。



樹咲「箸休めにもなんねぇよ、帰んな。」


しっしとあしらうようにジャム男に手を向ける。




ジャム男「うるせぇ!逃げんのか!!」



樹咲「あ?」




『ジャム男!!やめ…』


ジャム男「Aさん!!ここで終わりじゃないっすよ!!」



私が口を開いた途端、


ジャム男は強い眼差しで叫び、それを止めた。




『っ…』




ジャム男「俺…やんなきゃいけねぇんす…今なんすよ…だから、…見ててください。」





そう言いながら、自分の拳を胸にギュッと抱いた。


それを見た樹咲は、何か悟ったように不気味に笑う。



樹咲「へぇ… おもしれぇ…なら一旦相手してやるよ。どっちみち俺の勝ちだったしな。」


そう言って、私をチラッとみてから、

「来いよ。」とジャム男に言った。




ジャム男「うぉおお!!」




ジャム男の拳が相手の頬にヒットする。



それを受けた樹咲は、
後退りもせず、ピッと血を吐いた。


そして、同じようにジャム男に拳を向ける。





ジャム男の動きもすごく良かった。



そして、蹴りが相手の脇腹にヒットし、

不意を突かれたのか、樹咲はよろけるようにロッカーに倒れ込んだ。



涙が出そうになる…


ジャム男…




樹咲「っ…、、くそが…」



それが引き金になったのか、樹咲は顔色を変え、

ジャム男に突進した。



樹咲「うらっ!!」



2、3発は避けられてたけど、4発目がヒットし、
体制を崩したジャム男は、倒れ込むように蹴り飛ばされ、樹咲の拳がもう2発ヒットする。






『ジャム男っ!!』




もう負けは見えていた。


ジャム男はがっくりと首を落とし、目を開けるのがやっと。



なのに、樹咲はハイになってるのか、胸ぐらを掴んで無理やりジャム男を起き上がらせる。



そして拳を振りかざした。




私はもう、思考が停止していた。




気がついた時には、

右手でぐっと、樹咲の手首を掴んで止めさせいた。

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ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです!!続きが気になります、、パスワード教えてほしいです! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります!((o(´∀`)o))ワクワク パスワード教えてください!! (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです!続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります! (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななし | 作成日時:2020年1月9日 0時

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