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ーーーAーーー
ジャム男「今の鈴蘭の勢力図っす。まずは、ラオウ、これが今最強っていわれてる鈴蘭の実質の頭で、樹咲、こいつが…」
体育館の壇上に設置したホワイトボードで、
ジャム男は鈴蘭について説明していた。
ラオウを筆頭とするグループが、今の鈴蘭を仕切ってるらしく、その3番手に、樹咲はいた。
鈴蘭は、どんどん強い奴が出てくるから、
未だかつて、鈴蘭を統一した者はいない。
ラオウでさえも。
司「すげーとこだな。」
中越「そーっすね。」
そんな恐ろしい高校への殴り込み。
みんなを巻き込むことになったのは、
あたしが樹咲の恨みをかってたから…
楓士雄「おい、A。」
『え?』
話しかけられると思ってなくて、ハッと目を向ける。
「なんちゅー顔してんだよ。」
『あ、いや…』
私は自然と視線を下に向けた。
それをみた泰志が、バーカと一歩踏み出す。
泰志「うぬぼられちゃあ困るなぁ。別にお前がいなくても、やるっつーの。」
清史「A、樹咲は俺がやるからな!」
芝「ま、あんなけ言われてだまってられねぇし。」
辻「舐められたもんだぜ。」
確かにとみんなが顔を合わせて笑っている。
こいつら…
私は顔を上げ、前髪をかき上げた。
『ごめん、みんな。あたしと死んで。』
その私の返事に、みんながおうよ。と視線を上げる。
清史「ええっ!負ける前提!?」
中岡「お前は鳳仙にも負けたろー。」
清史「はぁ!?うっせぇ!!」
そして、楓士雄がタンッとホワイトボードの前に立った。
そして、腕を組んで体育館中に響く声を出す。
「向こうは全員3年。人数は中越達をいれても、うちらの方が少ねぇ。でも…」
轟「やるだろ。」
ふっと楓士雄が笑う。
ジャム男「う、うす!!」
中岡「そっちのが燃えるっすよ!!」
「おう、みんな。…決戦は土曜の15時だ。」
ーーー
そして、当日。
全員で戸亜留市に降り立ち、
楓士雄と轟を先頭に、ぞろぞろと鈴蘭へ向かった。
ジャム男「いよいよっすね…」
ジャム男、カチカチに緊張してる。
私はその背中を強めに叩いた。
『大丈夫。あんた強くなったんだから。』
ジャム男「っしゃ!!」
そして、校門を通り、
校庭にずらっと構える漆黒の鈴蘭達と向かい合う。
私はすっとフードを深くかぶった。
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ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです!!続きが気になります、、パスワード教えてほしいです! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります!((o(´∀`)o))ワクワク パスワード教えてください!! (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです!続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります! (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななし | 作成日時:2020年1月9日 0時