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ーーーAーーー
次の日、泰清は二人とも無事逃げられたみたいで、
普通に学校に来ていた。
そして、私は放送室に向かう。
轟「て、話ってなんだ。」
『その…』
私は無意識に、パーカーのポケットの中にある、ボタンを握る。
それと同時に、
ジャム男が転がりながら放送室に入ってきた。
ジャム男「たたた、大変っす！！」
轟「なんだ？」
ジャム男「す、す、す…」
轟「あ？」
ジャム「鈴蘭が…」
＜おらぁーーー！！黒死蝶！！！！＞
＜出てきやがれぇ！！！！＞
耳をつんざくような、拡声器からの罵声。
そして、名指しの指名。
轟「黒死蝶…？」
＜出てこねぇなら鬼邪高潰すぞーー？＞
その挑発的な一言に、鬼邪高中のやつが反応する。
そして、中庭からざわざわと騒ぐ音が響き出した。
＜お？やんのか？＞
キーンと拡声器が音を立て、それからわーぁ！！っと
中庭が揺れた。
『あーもう。』
急いで中庭に降りる。
すると、10人くらいの鈴蘭が、門の前に立っていた。
門から中へは入ってこない。
うちらが、出たらそこで始まる。
そう暗黙の空気が流れていた。
「さっさと黒死蝶だしな。」
中越「誰だよそれ？」
中岡「やるならこいよー。ブサイク共。」
「あ？お前らなんて眼中にねぇんだよ。さっさと連れてこいや。」
門の前まで向かって、私は青ざめた。
…樹咲だ。
その金歯を真ん中に、ぞろりと並んでいる。
みたことあるよーな、ないよーな…
私の後を追って、轟と辻芝も騒ぎの中へ入ってくる。
轟「なんだてめぇら？」
門まで人をかき分け、轟が進んでいく。
私はそれを寸前で止め、一歩前に出た。
私の姿をみるなり、樹咲は不気味に笑いながら手を叩いた。
樹咲「来たか。顔貸せよ。」
『…上等。』
轟「おい。」
外に出ようとする私を止める轟。
この人数、鈴蘭だし、
多分、てか絶対勝てるわけない。
でも、私は腹を括っていた。
一人で行かなきゃ、みんなを巻き込む。
轟「やめとけ。」
『これは、あたしの問題だから。』
珍しく真剣な顔で訴え、
肩に置かれた轟の手を、そっと離した。
そして、うしろにいる全日の仲間達を振り返った。
『あんたら、こっから出たら承知しない。』
そして、私は大きく一歩、足を踏み出した。
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ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです！！続きが気になります、、パスワード教えてほしいです！ (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ パスワード教えてください！！ (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです！続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2020年1月9日 0時
