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ーーー楓士雄ーーー
「な?いいだろ?」
どろっきーに懇願する。
轟「お前一人の問題じゃねぇだろ。」
「いや、もう決めたから、よろしく。」
どろっきーが、呆れてため息をついた。
Aはその隣で苦笑いし、
トントンとどろっきーの肩を叩いて、諦めろって顔を向けている。
轟「あの上田も勝った事ねぇんだろ?」
辻「まずは上田に完全勝利してからにしろよ。」
芝「そーだな。」
『あ、それはそうかもね。』
Aがすました顔で辻にのっかる。
な、!!
俺の味方じゃねーのかよ!!
司「まぁ、まだ一勝一敗だしな。」
「司っ!お前まで…」
どろっきーと完全にツートップになってから、
何故が変に俺以外の奴らが団結してるよーな…
「わーったよ!!んじゃ、上田に勝ったら次は鈴蘭だからな!!ラオウとのタイマンは絶対ぇゆずらねぇ!!!」
ジャム男「ひ、ひぇーーー!!」
ジャム男がついに悲鳴を上げ、目を瞑った。
泰志「ほー。言うねぇ。」
清史「ラオウ…こりゃやばそー。」
その奥で、楽しそうに顔を見合わす二人。
ぜってー、卒業までに鈴蘭のラオウとやるからな。
みてろよ…
ーーー
すっかり寒くなって、
Aが白い息を吐きながら手を口に当てている。
俺はこの時、
三度めの上田とのタイマンに勝利した。
その甲斐あってか、
鬼邪高の花岡楓士雄
その名が、自分でも気がつかないうちに、
どんどん広がっていった。
ほーら。
今日もか。
「てめぇが花岡か?」
この辺で見ない制服のやつらが、
道場破りしにくる。
「女と歩いてるなんて、呑気なやつだな。」
『は?』
たいがい、外にいる時はAといるから、
一緒に絡まれる。
その度、Aが瞬殺するんだけど。
Aは3人組を蹴散らした後、
手を叩いて、目を細めた。
『あーもう。何回め?』
「わりーわりー。てか、俺がやる前に動くなよ。」
『は?大将出すわけにはいかないでしょ。』
呆れ顔で、何言ってんの?と俺を見る。
憎たらしい顔してんのに、可愛いんだよな。
「んなこと言われてもなー。」
俺が苦笑いすると、Aは余計に目をしかめた。
『…先が思いやられる。』
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ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです!!続きが気になります、、パスワード教えてほしいです! (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります!((o(´∀`)o))ワクワク パスワード教えてください!! (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです!続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります! (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななし | 作成日時:2020年1月9日 0時