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だから教えたくなかった。
楓士雄に。
時給アップのため、私はカフェのキッチン業務を教わっていた。
プラス200円はかなりでかい。
この数ヶ月、バイトを詰め込んで料理を練習した。
考える時間をなくすように。
サンドイッチやパンケーキとか、軽食をマスターし、今日がその卒業日。
初めてお客に出す。
食べてもらうのは常連のテッツさんって決まってたのに、
楓士雄は行くって聞かなかった。
『…邪魔しないでよね。』
「当たり前だろ。楽しみにしてるわ！」
ーー
比較的空いてる開店直後の11時。
テッツ「こんにちはー！っしゃあ！楽しみだなぁ！」
ケン「ですねですね！」
ヒカル「いつもの席でいいですかー？」
テッツさんがにっこにこで登場する。
後ろから顔を出した二人は、私が前にKOしちゃった二人。
『そんな期待しないでください。』
そう言って、いつものテーブルに案内する。
テッツ「じゃあ、コーヒーとコーラ2、クラブサンドください！」
『かしこまりました。』
鬼邪高の時とは違い、私の表情も柔らかくなる。
…着てる服もまぁ、女子だしな。
髪の毛アップしてるし。
夏になり、スキニーパンツから、
デニムのショーパンへ制服が変わった。
お決まりのリサさんのお古。
上は最近作ったお店のTシャツなのが唯一の救い。
てか、エプロンのほうが長いし、変な感じ。
ま、もう別にいいんだけど。
下ごしらえは済ましてあるから、すぐに作業に移る。
誰かにご飯作るのって、楓士雄以外に初め…
いや、
あと一人、
そういえばいたな。
私はその人のことを思い出さないように、
サッとトマトを切った。
そろそろ楓士雄も来るはず。
少し意識しながら、窓に目を向けると、
なにやらザワザワと外が騒ぎ始めた。
嫌な予感がする…
カランカラン…
ガヤガヤの声が店内に響き、
白目を剥きそうになって、ぐっと目を閉じた。
クラブサンドはしっかり作らなきゃ。
ジャム男「うわー！いい店ですね！」
司「だな。」
中越「どーもぉ！」
中岡「おーいい匂いっすね！」
楓士雄「お前ら静かにしろ。…5人なんすけど。。」
マスター「っ！い、いらっしゃい。どーぞどーぞ！」
いきなり5人の不良を目の前にし、
マスターの声が、大きく裏返った。
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ななし(プロフ) - ありがとうございます。構想を練りながらなので、更新遅いですが、51話から公開しました。 (2020年2月20日 2時) (
レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーねんず(プロフ) - 凄くおもしろいです！！続きが気になります、、パスワード教えてほしいです！ (2020年2月20日 0時) (レス) id: 695e2d496c (このIDを非表示/違反報告)
ネコ.K - 続き気になります！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ パスワード教えてください！！ (2020年2月18日 7時) (レス) id: bf25cdc74b (このIDを非表示/違反報告)
ひろちゃん(プロフ) - このお話大好きです！続きが読みたいのでパスワード教えてください☆ (2020年2月16日 15時) (レス) id: ed54dab455 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - 皆さま、コメントありがとうございます(ToT)こんなに更新が遅いのに、作品を読んでくださってとても嬉しいです。なんとか、完結を迎えるよう頑張ります！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 6a3e7ad6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし
| 作成日時：2020年1月9日 0時
