回りくどくて深い話 ページ6
T「そんなジヨンとAがさ、正直俺は羨ましくてしょうがなかったよ。」
「羨ましい?」
グイッとグラスのお酒を飲み干して。
新しいものを頼んだタプちゃんの横顔は、薄っすら笑っているように見える。
T「ジヨンがさ、Aのこと話す時って、本当に柔らかい表情なんだ。
多分それは、ファンも見れない特定の人間にしか見せないってやつ。」
「………」
T「Aとジヨンが最初に逢ったパーティー覚えてる?」
「うん。覚えてる。」
T「あの時さ、俺たちも会場にいたんだ。」
「え?そうなの?」
T「うん。その時、スンリがAを見て、俺の彼女の友達です。って言ったんだ。なのにジヨンはスンリの力を借りようとしなかった。それがどういう意味かわかる?」
「んー…」
腕を組んで考えてみるものの言い返しが浮かんでこない。
T「スンリの彼女に取り持って貰えば済む話を、あいつはわざわざ自分から周りを固めていくことを選んだってわけ。
紹介してもらうのはフェアじゃないってこと。
正々堂々っての?ジヨンらしいなぁ…って思ったよ。俺ならスンリに取り持ってもらう。笑」
「そうなんだ…それは知らなかったなぁ。笑」
T「だから何が言いたかったかっていうとさ…
あいつがどれだけAのことを大事にしてるかってことなら俺たちメンバーが嫌ってくらい教えてやるよ。ってこと。
やっぱり俺回りくどいな。笑」
「タプちゃん…」
タプちゃんの横顔は笑っているように見えたんじゃなくて。
やっぱり笑っている。
ジヨンのことが可愛くて仕方ないんだろうな。
T「そろそろ帰るか。」
タプちゃんが再度口を開いたから、荷物を纏めた。
外に出ると、やっぱり寒くて。
ジヨンのマフラーで口元を隠した。
「タプちゃん本当にありがとう。」
T「なんかあったらいつでも言えよ。できることならなんでもするから。」
「うん。心強い。」
T「送ってってやれないけど大丈夫か?」
「大丈夫。ホテルすぐそこだし。またね。」
お互いに手を振って、タプちゃんと別れた。
携帯をタップして、あたしが呼び出すのはジヨンの連絡先。
連絡…してみようかな…
と思ったと同時に、携帯が激しく震えだした。
「スンリ?どうしたんだろ?」
深夜のスンリからの着信に、
妙に胸がざわざわした。
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ゆん(プロフ) - みなさん» みなさんこんばんは初めまして\(^o^)/テンションが上下wwwとっても有難いお言葉です(ノ_<)ありがとうございます(つД`)睡眠不足はお肌の大敵ですよ!さぁ目を閉じて羊を数えてくださいwww (2016年1月14日 0時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - こんばんわ初めまして!ゆんさんの小説っていつの間にか感情移入しちゃってて(笑)自分のテンションが上下しすぎて笑っちゃうくらい(笑)今は切ない展開が続きますがそんな展開もわたしは大好きです!続きが気になりすぎて今夜は眠れなそうです(笑) (2016年1月14日 0時) (レス) id: 304cf6309e (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ちゅんたむさん» ちゅんたむさんこんばんは\(^o^)/鬼更新ごめんなさい>_<ほんとにジェットコースターのような展開にしてみましたwwwwwハッピーエンドになるかはまだわかりません(´・ω・`) (2016年1月13日 23時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんたむ(プロフ) - 次もまた楽しみです〜〜(^ ^) まさかのてんかいでもぉ寝られない(^^)笑 (2016年1月13日 23時) (レス) id: 8996fa0a9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - おーみcさん» 初めましてこんばんは\(^o^)/!こんなものを気にしてくださってありがとうございます>_<少しだけ切ない展開が続いてしまいますがお許しを(ノ_<)寒くなってきたのでおーみcさんも体調に気をつけてくださいね^ ^ (2016年1月13日 23時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆん x他1人 | 作成日時:2015年12月22日 0時