本音と嘘と -GD ページ47
〜♩
そろそろ外出しようと思っていたら、うるさく鳴る携帯。
「なに?」
Y「今、家?ちょっと下まで降りてきてくんない?」
「は?なんで?」
Y「いいから。さっさと来てよ。」
ヨンベの棘があるような言い方に小さくイラッとしながら、エントランスまで降りた。
「は?なにやってんの?」
ヨンベと仔ウサギがAを担いでいて。
ダランとしているA。
Y「3人で呑んでたんだけど、Aが酔いつぶれちゃったから、送り届けに来た。」
いや。もう一緒に住んでないし。
「送り届けることころが違う。Aの帰るところここじゃねーから。」
Y「いや、でも俺らAの新しいマンションとか知らないし。
この通り酔っ払って潰れちゃってるから、場所も聞き出せないし。」
「だからってなんでここに来んだよ。どっかのホテルでも連れてけって。」
なんか…前にもこんなことがあったな。
そうだ。
スンリがソヨンを連れて来た時。デジャヴかよ。
深くため息を吐いて。小さく舌打ちをした。
Y「ジヨン…本気で言ってんの?」
「だから本気だって。
あ、タッピョンが新しいマンションの場所知ってるはずだから。タッピョンにでも連絡してよ。」
そう言った途端。
パシンと乾いた音と共に、俺の左頬に鈍い痛みが走った。
『ジヨンさんは最低です!
Aさんがどれだけジヨンさんをいい風に言ったって、あたしは絶対にジヨンさんを許しません!』
俺を叩いた仔ウサギが怒りで震えているのがわかる。
流されるな。
感情に流されたら負けだ。
Y「ジヨンの気持ちのことだから、俺らは何も言えないよ。
…でも失ってから気付いても遅いこともあるってこと…忘れないで。」
ヨンベも震えてるのがわかった。
空いてる手で作った拳が震えていたから。
何も言わない俺を見兼ねて。
ヨンベと仔ウサギはAを連れて俺に背を向けた。
だから俺も、踵を返してエレベーターに乗った。
A…ちゃんと食ってないんだな…
少ししかAを見ることはできなかったけど、目に見えて痩せたのがわかった。
それでも。
まだ息があるならそれでいい。
あの世でもう1度俺と出逢ってくれる?
「やだ。」って言われても、何度でも俺はAを見つけるよ。
847人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆん(プロフ) - みなさん» みなさんこんばんは初めまして\(^o^)/テンションが上下wwwとっても有難いお言葉です(ノ_<)ありがとうございます(つД`)睡眠不足はお肌の大敵ですよ!さぁ目を閉じて羊を数えてくださいwww (2016年1月14日 0時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - こんばんわ初めまして!ゆんさんの小説っていつの間にか感情移入しちゃってて(笑)自分のテンションが上下しすぎて笑っちゃうくらい(笑)今は切ない展開が続きますがそんな展開もわたしは大好きです!続きが気になりすぎて今夜は眠れなそうです(笑) (2016年1月14日 0時) (レス) id: 304cf6309e (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ちゅんたむさん» ちゅんたむさんこんばんは\(^o^)/鬼更新ごめんなさい>_<ほんとにジェットコースターのような展開にしてみましたwwwwwハッピーエンドになるかはまだわかりません(´・ω・`) (2016年1月13日 23時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんたむ(プロフ) - 次もまた楽しみです〜〜(^ ^) まさかのてんかいでもぉ寝られない(^^)笑 (2016年1月13日 23時) (レス) id: 8996fa0a9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - おーみcさん» 初めましてこんばんは\(^o^)/!こんなものを気にしてくださってありがとうございます>_<少しだけ切ない展開が続いてしまいますがお許しを(ノ_<)寒くなってきたのでおーみcさんも体調に気をつけてくださいね^ ^ (2016年1月13日 23時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆん x他1人 | 作成日時:2015年12月22日 0時