LOVEニスタ ( 2 )

修復不能 -GD ページ45

Y「あれ？ジヨン早いね。おはよ。」

「おう。おはよ。」



眠れなくて、朝一で事務所に行って曲作りに没頭した。



Y「あ、わかった！寝ないで来たんだろ。
昨日A酔っ払ってなかった？
仔ウサギが昨日パーティー終わった後、Aと飲んでたみたいだけど、少し飲ませすぎちゃったみたいだからさ。」

「へぇ…そうなんだ。」

Y「今週、仔ウサギとAでジスちゃんとこ行くんだってさ。
俺らも一緒に行かない？夜なら飲めるし。」

「行かない。」

Y「え？なんで？みんなで飲んだほうが楽しいじゃん。」

「俺ら別れたから。」

Y「え！？は！？別れたって！？」

「だから、Aと別れた。」



俺の真剣な表情にコーヒーを口元に持って行ったまま固まってるヨンベ。

そんなヨンベに気づかないふりをして。
背を向けてパソコンと向かい合った。



Y「…まじ…？冗談、だよな？」

「俺が冗談言わないのヨンベが1番よく知ってんだろ。」



目も合わせないまま、パソコンに向かってそう答えた。

ヨンベの顔もまともに見る勇気もないなんて。

自分が決めたこととはいえ、その決意が少しだけグラつく。



Y「…なんで…急に？」

「嫌いになったから。ただそれだけ。他に理由なんてねーよ。」

Y「それAに言えた？…堂々とさ、目を見て言えたの？」

「言ったよ。だからこうやってヨンベにも言ってんだろ。」



どうせ仔ウサギから聞くだろうし。
ただ、早いか遅いかの違いだ。



Y「本気…？ジヨン、それ本気なの？」

「何回も言わせんなよ。本気だって。」

Y「何があったのかわからないけど、Aは納得してるの？」

「納得させた。昨日家からも追い出したよ。」

Y「…見損なったよジヨン。」



コトン。と、ヨンベがテーブルにコーヒーを置いて作業室から出て行った。


Aと出逢ってから、俺は弱くなった。

それは。
守りたいものがメンバーの他に増えたから。


泣くな。
俺には泣く資格なんてない。


あれだけAを傷つけておいて、自分が泣くなんてちゃんちゃら可笑しい。


ただ。
胸が痛くて痛くて痛くて。
何かがグッと奥深くまで入って抜けないでいるみたいだ。

でも。こんなの、Aの胸の痛みに比べたらどうってことない。

しっかりしろクォン・ジヨン。

今は心なんて必要ないだろ。

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