淡い期待 ページ43
「別れようって…？どういうこと？…」
確かにさっきまでホテルでそういう行為だってしていたのに。
この短時間で一体なにが…
「意味わかんない？今日から離れて暮らして、今から別々の道を歩いていくってこと。」
あたしの頭の中が大混乱。
まるでジェットコースターにでも乗っている気分。
「わかったら早く出て行って。」
ジヨンがそう言って立ち上がってあたしに背を向けた。
だからあたしも震える足に力を入れて立ち上がった。
「冗談…だよね？ジヨン…冗談でしょ？」
ジヨンのスーツの裾を少し引っ張って震える声にも力を入れた。
「…冗談じゃねぇよ。俺が嘘嫌いなの知ってるだろ。」
そうだけど…そうなんだけど…
突然のことすぎて意味がわからないんだってば…
「じゃあ…ちゃんとあたしの目を見て言ってよ…
そんなの納得できない…」
あたしの言葉に少し間を空けて振り返ったジヨンの目は、揺れてなんていなかった。
「Aのこと嫌いになった。もう一緒に居たくないんだって。」
あたしの目を見て、はっきりとジヨンが言った。
泣くな。
これはジヨンの悪趣味な嘘だ。
少し経ったら「嘘だよ。」って言って笑ってくれる。
そうでしょ？
「嘘つき…だって約束したじゃん…」
あたしが死んだら一緒に死ぬ。って。
手を繋いだら死んでも離さない。って。
あの世でも一緒だ。って。
あたしがいれば他には何も望まない。って。
愛してる。って。
その言葉も全部、全部、嘘だったの？
「そんな約束…本気にすんなって。」
ジヨンの言葉に。
堪えきれなかった涙が頬を伝う。
「だから女って嫌なんだよ。泣けば済むと思ってんだろ。」
ジヨンの目が冷たくて。
まるであたしなんて見ていないみたいだ。
「早く出てけ。」
ジヨンがあたしにもう1度背を向けたから。
あたしは俯いて。踵を返した。
どうしていきなりこんなことになったのか。
さっきから今までのことを脳内でリプレイしてみてもさっぱりわからない。
リビングの床に置いたカバンを持って。
玄関から出た。
「ちょっと待てよ！」ってジヨンがまた追いかけてきてくれるんじゃないかって。
マンションのエントランスを出るまで期待していたのに。
その淡い期待は見事に打ち砕かれた。
「マンション解約してなくてよかったな…」
そう呟いて、止まらない涙を手で拭った。
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ゆん(プロフ) - みなさん» みなさんこんばんは初めまして＼(^o^)／テンションが上下wwwとっても有難いお言葉です(ノ_＜)ありがとうございます(つД`)睡眠不足はお肌の大敵ですよ！さぁ目を閉じて羊を数えてくださいwww (2016年1月14日 0時) (
レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - こんばんわ初めまして！ゆんさんの小説っていつの間にか感情移入しちゃってて（笑）自分のテンションが上下しすぎて笑っちゃうくらい（笑）今は切ない展開が続きますがそんな展開もわたしは大好きです！続きが気になりすぎて今夜は眠れなそうです（笑） (2016年1月14日 0時) (レス) id: 304cf6309e (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ちゅんたむさん» ちゅんたむさんこんばんは＼(^o^)／鬼更新ごめんなさい>_<ほんとにジェットコースターのような展開にしてみましたwwwwwハッピーエンドになるかはまだわかりません(´･ω･`) (2016年1月13日 23時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんたむ(プロフ) - 次もまた楽しみです〜〜(^ ^) まさかのてんかいでもぉ寝られない(^^)笑 (2016年1月13日 23時) (レス) id: 8996fa0a9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - おーみcさん» 初めましてこんばんは＼(^o^)／！こんなものを気にしてくださってありがとうございます>_<少しだけ切ない展開が続いてしまいますがお許しを(ノ_＜)寒くなってきたのでおーみcさんも体調に気をつけてくださいね^ ^ (2016年1月13日 23時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆん
x他1人 | 作成日時：2015年12月22日 0時
