休憩とは ページ37
せっかく喫煙所に行ってジヨンも来たのに全然喋れなかったなぁ。
会場に戻ったら、イルくんは『俺も先輩たちに挨拶してくる。』って言って去って行った。
あたしも仕事しなきゃ。
…
いろんな人と挨拶をして、上司も交えて専門的な話もして。
またいろんな人と知り合いになれたと思う。
『おまえの社交的なところって武器だよなぁ。』
上司が関心したようにあたしに言うけれど。
そんなことないと思う。
ただあたしは自分の醜い部分を他人に見せていないだけだ。
それこそジヨン以外には。
『今日はよく頑張ってくれたから、あとは自由時間。好きに呑んでいいぞ。俺は一旦社に戻るから。』
「わ！やった！」
去り際に上司が手を振ったから、あたしはお辞儀をしてホテルのバーに向かった。
後から仔ウサギちゃんとも来てみようかな。
そう思いながらも、イスに腰掛けてタバコに火をつけると、隣に誰かが腰掛けた。
「テキーラショットで。」
「そんなに強いの呑んで大丈夫？」
「酔わなきゃやってらんないから。」
「じゃあ、あたしも同じもの呑もうかな。」
ジヨンが隣に座ったことで少し安心したけれど。
誰かに見られてないかなって変に不安になる。
だってソヨンさんだっけ？あの人もいたし…
「Aはもっと度数の低いやつにしとけ。
みんなまだパーティーから抜けられないはずだからそんなにキョロキョロすんなって。笑」
ジヨンが言うならそうなのかな。
それなら、大丈夫か…
「ジヨンは抜けて大丈夫なの？」
「俺たちはグループで来てるから1人くらい抜けても問題ない。」
そう言ってショットで2杯呑んだジヨンはカウンターに肘をついて、あたしをじっと見た。
だからあたしもダブルで呑んで。
ジヨンをじっと見た。
「度数の低いやつにしろって言ったのに。Aが悪酔いしたらめんどくさい。」
「ジヨンの前でしか悪酔いしないよ。」
変な駆け引きとも取れるような
あたしたちの掛け合い。
「今日ここに部屋とったから。休憩してく？」
「休憩？」
「俺さ、疲れたから癒してくんない？」
「それなら早く家に帰ったほうがいいんじゃない？」
「今すぐ癒されたい。」
力強いジヨンの目はあたしに有無をも言わせない。
「出るぞ。」ってジヨンが言って。
あたしの手を引っ張ってバーを後にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 847人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆん(プロフ) - みなさん» みなさんこんばんは初めまして＼(^o^)／テンションが上下wwwとっても有難いお言葉です(ノ_＜)ありがとうございます(つД`)睡眠不足はお肌の大敵ですよ！さぁ目を閉じて羊を数えてくださいwww (2016年1月14日 0時) (
レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - こんばんわ初めまして！ゆんさんの小説っていつの間にか感情移入しちゃってて（笑）自分のテンションが上下しすぎて笑っちゃうくらい（笑）今は切ない展開が続きますがそんな展開もわたしは大好きです！続きが気になりすぎて今夜は眠れなそうです（笑） (2016年1月14日 0時) (レス) id: 304cf6309e (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ちゅんたむさん» ちゅんたむさんこんばんは＼(^o^)／鬼更新ごめんなさい>_<ほんとにジェットコースターのような展開にしてみましたwwwwwハッピーエンドになるかはまだわかりません(´･ω･`) (2016年1月13日 23時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんたむ(プロフ) - 次もまた楽しみです〜〜(^ ^) まさかのてんかいでもぉ寝られない(^^)笑 (2016年1月13日 23時) (レス) id: 8996fa0a9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - おーみcさん» 初めましてこんばんは＼(^o^)／！こんなものを気にしてくださってありがとうございます>_<少しだけ切ない展開が続いてしまいますがお許しを(ノ_＜)寒くなってきたのでおーみcさんも体調に気をつけてくださいね^ ^ (2016年1月13日 23時) (レス) id: fcdb30ee78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆん
x他1人 | 作成日時：2015年12月22日 0時
