LOVEニスタ ( 2 )

お節介カップル -GD ページ16

突然のことで頭の中が大混乱。

だって目の前には逢いたくて逢いたくてたまらなかったA。

Aも何も知らなかったみたいで
俺と同じく呆然としている。



Y「だからね、スケジュール変更とか言ったのは嘘ってこと。元々の予定通り今日と明日はオフなんだよ。」

「は？嘘ってどういうことだよ。」

Y「ジヨンとAがいつまでも話し合いも何もしようとしないから、ヤキモキした俺からのサプライズ。笑」



いや、得意気味に笑ってるけど、俺何も笑えねーんだけど！



『ジヨンさんとAさんが話し合って出した答えならあたし納得します。
お節介だっていうのは、すごくわかってますけど…でも…このまままじゃだめですよね？』



だめですよね？って…
こっちにもいろいろタイミングとかあるんだけど！いろいろと！



Y「予約キャンセルしとくって言ったけど、実はしてなかったんだよね。
じゃ、俺らは2人で楽しむから、後はお2人でどうぞごゆっくり〜。笑」

『ごゆっくり〜♩』

「ちょっと！ヨンベ！仔ウサギちゃん！…っ」



ヨンベが仔ウサギの肩を抱いて、部屋から出て行った。

襖が閉まる音がして。
静寂に包まれる部屋の中。


お互い何も話さず。目も合わさず。



「とりあえず…さ、立ってるのもなんだし…座ろっか…」



Aが苦笑いをして、テーブルと座布団の方を指差したから。

俺は小さく頷いて、やっと1歩踏み出した。


A、前より少しだけ痩せた…か？



髪を1つに束ねて。
ゆるっとしたニットを着て、綺麗な鎖骨に生えるのは去年の誕生日にプレゼントした俺とお揃いのネックレス。


時間を戻せなんて言わない。
まだこれから新しく始められるチャンスがあるのなら。

俺を受け入れてA。


しかし…どうやって切り出すかな…


Aは気まずそうに一点にテーブルを見つめている。


何事もなかったかのように普通にされるのも、ちゃんとわだかまりが取れなくてモヤモヤとしそうだけど…
こんな風に少しだけ警戒されると、変に気持ちばかりが焦ってしまう。

ただ自分の気持ちを言って。
この前のことをきちんと話せばいいだけのなのに。

俺がこんなにも緊張してしまうのは、少しだけ久しぶりに見たAが、変わらず可愛くて。

初めてAに逢った日のことを鮮明に思い出したからなのかもしれない。

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