LOVEニスタ ( 2 )

再会は突然に ページ15

目的の旅館に着くと、すごく広くて清潔感のある部屋に通された。



『わぁ、ひろーい！』

「うん、すごく綺麗だね！」

『見て見てAさん！お部屋の外に露天風呂もついてます！』

「あ、ほんとだ。夜お酒でも飲みながら入る？」

『わー！いいですねそれ！楽しみです！』



畳とかあんまり座ったことないなぁ…結構固めなんだ。

でもこの部屋…
あの雑誌で見たまんまの部屋だ。
部屋の種類なんてきっとたくさんあるはず。

あたしが、ここがいい。って言ったのをジヨンちゃんと覚えてたんだね。



「夜は部屋食だったよね？」

『そうです！お部屋にお食事が運ばれてきて、用意してくれるみたいです。
お布団もひいてくれるみたいで、至れり尽くせりですね。』

「そうなんだ。それはありがたい。」



仲居さんが用意してくれた緑茶とお茶菓子をいただいて。
茶葉の香りがとても良くて美味しい。

閑静な雰囲気もすごく落ち着く。

都会の喧騒から離れてっていうか。
現実世界からの逃避っていうか。

とにかくものすごく癒されそうだ。
いろいろとリフレッシュできそうだな。
本当に、来て良かった。



『あ、あたしちょっと仕事の電話してきますね。すぐ戻りますから。』



仔ウサギちゃんが携帯を片手に立ち上がって。
手を振って部屋から出て行った。

仕事か。
あたしそういえば仕事用の携帯置いてきたんだ。
何かトラブルが起きたとしてもヒョンスが対応してくれるはずだし、大丈夫。

そうそうトラブルなんて起きないしね。


部屋から見える景色を撮ろうと思って窓際に行って携帯でパシャリ。



「お。綺麗に撮れた♩」



今日たくさん写真撮ったし、明日もたくさん撮って、帰ったら旅行の思い出として仕事の合間にアルバムでも作ろうかな。
それを仔ウサギちゃんにプレゼントしよう。

”いつもありがとう。”って気持ちを込めて。



『Aさん、お待たせしました！』



部屋の襖が開く音がして。



「仔ウサギちゃん見て。これ、すごく綺麗に……」




え…なんで…？




『Aさん。ごめんなさい。やっぱりあたしこのままじゃ良くないと思って…』

Y「責めないでね？言い出したのは俺だから。」



振り返った先には仔ウサギちゃんとヨンベと…

…ジヨン。



「ヨンベ…なに、どういうこと…？」



あたしと同じく呆然としているジヨンが口を開いた。

お節介カップル -GD→←変化と慣れ

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