【NARUTO】闇から光へII (ページ25)

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巻ノ七十三涙ページ25

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再不斬「小僧…」

ナルト「……！」

再不斬
「白は…あいつは、俺だけじゃない。
お前らの為にも心を痛めながら闘ってた…俺には分かる。あいつは、優し過ぎた」

Aは白との戦いを思い出す

A
(……そうかもしれない……白は…殺すと言いながら……急所には当たらないように攻撃してた……初めから殺すつもりなんてなかったんだ……)

再不斬
「……最後にお前らとやれて良かった…………そう…小僧、結局はお前の言う通りだった…」

ナルト「……え？」

再不斬
「忍も人間だ…感情の無い道具にはなれないのかも知れないな……俺の負けだ……」

再不斬が、口元の包帯を噛み千切り吐き捨てていく

再不斬
「………小僧、苦無を貸せ」

ナルト
「え？あ…うん…」

ナルトが苦無を放り、再不斬がそれを口で受け取り…ガトーに突っ込んでいく

ガトー
「なっ…お前ら！あいつらをやってしまえ！！」

ガトーは、慌てた様に部下達の後ろへと移動して行った

再不斬は、ガトーの部下達の中を突っ切り、刀や鎌を身に刺されようと…怯む事なくガトーを追う

その姿は、正に鬼人

そして再不斬は、ガトーの胸を苦無で穿った

ガトー
「そ…そんなに…仲間の元へ…行きたいならお前一人で…行け…」

再不斬
「生憎だが…俺は…白(あいつ)と同じ…所へ行くつもりは…ねぇ…」

ガトー
「な…なんだと…強がりおって…くっ…」

再不斬
「フッ………てめーは…俺と一緒に…地
獄へ…行くんだよォ！！」

再不斬はガトーから苦無を抜く

再不斬
「大したことねぇ…霧隠れの鬼人も……死んで地獄なら本物の鬼になれるぜ…」

ガトー
「ひいっ」

再不斬
「楽しみにしとけ！小鬼ちゃんかどうか、地獄でたっぷり確かめさせてやるよォ！！」

再不斬はガトーの後ろへ回り…

首を切り落とした

それを見たナルトは息を飲む

再不斬
(もう…さよならだよ白……今までありがとう……悪かったなあ…)

やり遂げた再不斬は、その場に崩れる様に倒れた

カカシ
「目を背けるな。必死に生きた男の最期だ」

ナルト「……………うん」

A
「…………終わったよ……サスケ……」

Aは空を見つめ呟いた

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