巻ノ七十 大切な人 ページ22
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それから鏡の中から赤いチャクラが渦巻いたとおもえば、サスケとナルトを囲っていた氷の鏡は崩れていた
Aは覚束ない足でサスケの側に寄った
スッとサスケの頬に手を伸ばす
A「…………」
頬は冷たかった
A「っ………」
唇が震え、目が熱くなっていくのを感じた
そして涙が静かにこぼれ落ちる
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暫くして霧が晴れ、周りがはっきりと見え出した
Aの近くにはナルト、カカシ、そして再不斬もいた
そしてカカシと再不斬の間には白がいた
白は再不斬の前に庇うように立っていて、カカシに心臓を貫かれていた…
カカシ
(再不斬をかばって飛びこんでくるとは……この子…………もう死んでる)
ガッ
再不斬が刀に手をかける
カカシ
(！この子ごと俺を斬るつもりか！)
再不斬
「まったく俺はいい拾いものをしたもんだ！最後の最後でこんな
ザッ
カカシは白を抱え飛び退いた
再不斬
「クク…白が死んで動けたか」
ナルト
(許さねェ……)
白と闘っていたナルトは白を道具の様に扱う再不斬に怒りがこみ上がる
カカシ
「ナルト……お前はそこで見ているんだ」
ナルト「！」
カカシ
「こいつは俺の戦いだ！！」
カカシは白の目を閉じさせる
カカシと再不斬の先にはサクラとタズナもいた
サクラがナルトに気づき、嬉しそうに声をあげた
サクラ
「ナルトォー！！無事だったのねー！！」
ナルト(サクラちゃん！！)
サクラ
「あれ？サスケ君とAは？」
ナルト「！！」
サスケの名前にナルトは目を逸らし黙りこむ…
カカシも場の空気を感じた
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作者名：ぴーなつ | 作成日時：2017年9月14日 16時
