巻ノ六十九 ページ21
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白「君も血継限界の血を……」
Aの目には完全に白の動きが見えた
すると白が何かに気付いたように、Aから視線を逸らした
白
「……どうやら、向こうはひと勝負ついた様ですね」
A「？」
白
「彼も君と同じ様に、闘いの中でその才能を目覚めさせた……彼は僕に一撃をくれ、ひるむことなく仲間を守って……死にました」
A「！！？」
その彼がサスケの事だと察した
A
「……サスケが……死んだ？……そんな……そんな冗談だれがっ…」
白
「では、自分の目で確かめてください」
そう言うと白はボンと消えた
A「あ＿＿！！」
戦っていたのは分身
周りにも白の気配はない
Aは体を引きずり鏡の中から出て、サスケがいる方へと足を向ける
薄っすらと鏡が見えると人影も見えた
２人……いや３人………
ナルトとサスケと白の姿だった
Aside
薄っすらと見える3人の影
だがその光景に私は目を疑った
A「サス……ケ……？」
そこにはナルトに抱き抱えられる様に横たわるサスケの姿
サスケの目は閉じていて
動いて……いなかった
ドクン＿＿
心臓が跳ね上がる
頭の中にあの日の記憶が蘇る
血を流し動かないお父さんとお母さんの最後の姿
その姿がサスケと重なる
A「……」
声も……力も入らない……
私にとってサスケは家族同然
サスケはそうは思ってないだろう…
でも小さい頃からずっと一緒だった
一緒に修行して、叱られて、勉強して、一緒に笑って…
サスケの隣にいる事が当たり前だった
復讐者としての道を選んでも…ずっと隣にいるんだと
その為に頑張った
そのつもりだった…
私は家族を二度も失ってしまった
結局……サスケの隣にすら並べていなかった
私は弱くて、臆病で何もできない……
うちはの落ちこぼれで……
だだの弱虫だ
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作者名：ぴーなつ | 作成日時：2017年9月14日 16時
