巻ノ六十八 ページ20
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サクラ「きゃああああ！！」
離れた所から聞こえてくるサクラの悲鳴
A
(！！今のはサクラの声！！
まさかサクラに何かあったんじゃ…
それに霧がどんどん濃くなってる……サスケとナルトは無事かな…)
サスケとナルトの姿も、もう霧の中へと消えてしまっている
白
「仲間の事が気になりますか？
でも君は自分の心配をした方がいい。
僕よりも早く反応出来ても、スピードについてこれなければ僕に殺させるだけです」
A
「………そうかもしれないです…」
Aはフラフラながらも立ち上がった
A
「でも私も、まだ死ねないですから。
だから……あなたのスピードに慣れてみせます」
A
(本体か分身か……どっちにしても、この術は鏡に高速で移動する事で成り立ってる……スピードについていければ……勝機はあるかもしれない)
白
「強がっても僕には敵いません」
A
「やってみないと分からないですよ！」
ザッ
Aは白に向かって走り出す
ヒュン ヒュン ヒュン…
前、後ろ、上からくる千本に反応し避けるA
しかし完全に避ける事は出来ず腕や頬、脚に切り傷を追う
そこからポタポタと血が落ちる
白
(狙った急所をギリギリで外されている……あの子には初めから何かが見えている…！！)
A
(ハァハァ…ハァ……あともう少し……)
Aは苦無を構えた
そして全神経を集中させる
A
(もっと集中して……見切る！)
白は鏡から消えた
Aはすぐに別の鏡の前に立った
キィィン！
白「！？」
白が鏡から出るとすぐに千本と苦無が交わった
白は何かに驚く
そしてAから少し距離をとった
白「その両眼……」
白に言われ、鏡をチラッと見た
目は赤く染まり
うちは特有の�犲摸愆祗瓩�開眼されていた
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作者名：ぴーなつ | 作成日時：2017年9月14日 16時
