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「……分かった。夜の、夜勤の仕事はやめる。でも、そしたらさすがにスーパーのレジの仕事だけじゃ生活できないし、雄登の学費のこともあるから、他の仕事も探してみる。まあ、全体のお給料は下がるだろうけど…。」
「うん、そうして欲しい。俺も、給料は全部家に入れるよ。」
「え、そんなのいいよ、それは雄登が頑張ってもらったお金でしょ?」
「そうしたいんだよ!さっきは養うなんて啖呵切ったけどさ、さすがにまだ不安定だし。でも!いつかは俺が姉ちゃんのこと、養うから!」
嬉しそうに微笑む姉に、俺も頬が緩むのを感じる。
姉が一人で仕事を辞められるか心配で、ついていこうか、と聞いたが断られた。まあ、意外と頑固な姉のことだ、上手く言って辞められるだろう。
嗚呼、これで大丈夫だ。
これで、俺とAは、ずっと一緒だ。
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作者名:渚 | 作成日時:2019年11月5日 0時