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｢ここで誓ったことも、覚えてる？｣
｢……ええ。｣
｢俺の想いは、変わらんよ。君を永遠に愛してあげる。あの日誓ったことだ。もし、Aが変わったとしても、俺は変わらない。｣
｢何が、言いたいの？｣
また、背筋が凍るような気がした。
あの時温かいと感じた彼の手も、優しいと思った瞳も、今は無機質な金属のように感じられた。
｢Aが誰と火遊びしようと、俺の想いは変わらん。
今までもこれからも、ずっと、永遠に、Aを愛してる。
だから、そんな俺の気持ち試すようなこと、もうせんでも良いやろ。｣
紫耀が、何を言っているのか分からない。
私は、優太くんと会うことで、紫耀の愛を確かめていたの？
｢違う、私は、｣
｢俺な、Aのこと愛してるし、大切やから。
なるべく、Aの意に添って行きたいって思ってるよ。
Aが不安なら、Aの望む形で、いくらでも愛を示したいと思うよ。
さっきもちょっと言ったけど、日本に居たいのなら、俺はいつだって帰ってくるよ。
あの男よりも、ずっとずっと、俺は愛をあげられるよ。｣
違う。
そんな事、望んでない。
それじゃあまるで、優太くんを利用しているみたいじゃないか。
違う。
私と優太くんの間にあるのは、そういうのじゃない。
私が彼に求めているのも、そんなんじゃない。
｢寂しい思いさせてるかもしれんけど、やっぱりAが他の男に抱かれてるのとか想像すると、怒りでどうにかなりそう。それにな、｣
この後の展開が読めてしまって、もううんざりだ。
｢今すぐとかじゃなくて良いから、そろそろ子供、考えよう。｣
やっぱり、紫耀だっておんなじなんだ。
.
続く (更新停止中)
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作者名：渚 | 作成日時：2019年11月7日 3時
