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昨日、急遽決まった"笑うお楽しみ会"。
"笑うお楽しみ会"っていうのはもちろん、小島くんが付けた。
はじめはどこかに遊びに行こうと思っていたけど、このご時世やしあんまり大勢でゾロゾロ外出するのはよろしくないから、とマネージャーさんに止められてしまった。
Aぇ!さんだけで遊んできても良かったのに、Aちゃんはマネージャーさん達と相談して練習場の一室を借りてくれた。
「で、迎えに行かんで良かったん？」
今は晶哉が駅に向かっている。
そんな遠くないしとAちゃんは遠慮したけど、小島くんが絶対待っとけと言って聞かなかった。
その言うた本人は、紙コップに一人一人の名前を書きながら鼻歌を歌っている。
「ん？おー、晶哉でええんちゃう？」
テーブルと椅子だけが置かれた部屋に、食べ物を持ち込んで、ホワイトボードをらくがきで飾って、ほんまに小学校の頃にしたお楽しみ会を思い出す。
「小島くんてけっこう馬鹿やでな。」
「何〜ひどいなぁ〜。」
ほんまは自分が真っ先に二人で喋りたかったんちゃうん。
とまでは言わんかったけど。
前にAちゃんとケーキを食べに行った時、小島くんのことを推してみたけど、うまく流されてしまった。
そもそも自分の恋愛話あんまりしたくなさそうやったもんな。
小島くんも小島くんで女の子の好きな服装"タイトめなニット"とか、Aちゃんと逆のこと言うし。
「斗亜、横置くで。」
「あ、貰うわ！」
琉巧からレンコンチップスが乗った皿を受け取る。
この渋いセレクトは……Aちゃんの好きなやつやん。
二人見てたらこっちがモヤモヤするわ。
これがドラマやったらハプニングでもあって急接近するんやけどなぁ。
楽しそうにラクガキしている小島くんを眺めながら、ため息が出た。
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作者名：三十谷みそ | 作成日時：2021年12月21日 21時
