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「それはね〜…完っ全にこじたかですね！」
あれやな、年末に年下四人でスタジオ入った日の、スタジオ行く前にブラついてた時のやわ。
最近プライベートでもリアクションの声がやたら大きくなってしまうのは、絶対に仕事のせいだ。
ほんっま子どもみたいなことしてるでな！と、誠也くんが咎めるでもない口調で言う。
うん、しっかり観察されてたのはちょっと恥ずかしい。
「あ、続きあるわ。」
「何やろ何やろ？」
「"P.S.Aちゃんのそういうあざとくない女子っぷりが好きです"」
「トントン〜！」
「良かったな、優しいファンで。」
「てかごめん。誠也くん今んとこもっかい読んで。」
「何で？」
何ででも。何でよ。お願いっす。
なん往復かしたら、誠也くんが折れて追伸の部分を読み直してくれた。
あ、やっぱ気になる。
「"港区女子"みたいに言うやん！」
「ん？」
「"あざとくない女子"て。その発音やったら"あざと区内在住の女子"にしか聞こえへんのよ。」
誠也くんが、くだらんわ〜と言って首を後ろにもたげた。
"あざと区内女子"。
何度か口に出していたら、時間のせいもあるかな、変なツボに入った。
「あかん、おもろなってきた！」
「そこ広げんでええて〜！」
「あざと区内女子の�盖椶任后繊�最近したパパ活は〜あっち向いてホイです〜！」
「…正門とやっとったやつな！」
「さすが！通じた！」
�盖椶�"パパ活"は"正門パパとの日常生活"の略やからね。
安心してください、なんて言って。
そんなしょうもない身内ネタやったのに、ヤンタン終了前に出されたカンペには、
"Twitterで「あざと区内女子」トレンド入り！"
と書かれていた。
いや、リスナーの皆さんすごいな。
「誠也くん、私らそろそろ流行語狙えるんちゃう？」
「狙ってくか？」
「うん！…あざとくなくて何が悪いの？」
「聞いたことあるなぁ！」
「ん？」
「あと、ラジオやから！ポーズしても伝わらへんから！」
「んっはは！ほんまや！初歩ミス！」
某番組みたいに、人差し指をあごに当てて首をコテンとするポーズをとったのに。
もったいないからラジオ終わりのツーショットは、スタッフさんからの要望もあって、そのポーズで撮った。
ちなみに誠也くんにもちゃんとやってもらいました。
あ、こんなんさせるから"姫"って呼ばれるんか。
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作者名：三十谷みそ | 作成日時：2021年12月21日 21時
