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インタビュー用に準備された部屋に戻ると、大西くんはもういなかった。
唯さんも大西くんも、私のことを買いかぶりすぎだ。あんな風に言われたら、変に期待してしまう。
高橋くんが調子の悪い時に呼ばれるのは事実だけど、高橋くんが私を求めてるというより、リュウさんが私といる時の高橋くんの表情を求めてるだけなんだから。
心を落ち着かせようと自販機で買ったミルクティーを飲んで一息ついた。
でもなぁ…恋愛脳をグルグル働かせていたら、ドアが開いた。
「お疲れ様でーす」
「お疲れ様ー。撮影の調子は戻りましたか？」
「あい。おかげさまで！」
「あははっ、飲み物何がいい？」
「え〜と、あ、そんな喉渇いてないんで、それ一口ください」
「こ、これ？」
「それっす」
高橋くんが指さしたのは私の飲みかけのミルクティー。
いいですか？と聞かれれば、嫌ですなんて言えなくて、あーとかんーとか言葉にならない声を発している内に、ミルクティーは高橋くんの喉を通っていた。
「ありがとうございます」
「あ、うん、どういたしまして？」
「Aさん……照れてます？」
「そんなことは」
「嘘や〜、めっちゃ顔赤いっすもん」
頬に手を当てるとたしかに熱くて、言い訳できなくなった。それを見て高橋くんはまた、おかしそうに笑っている。間接キスぐらいで照れるなんて、全然かっこいい女性じゃない。
いいや、仕事に集中しよう！
そう思って、今日のインタビューのテーマをざっくり説明していく。
「−−−ということで、まず、高橋くんには、道枝くんと西畑くんが付き合いそうな人を妄想してもらいます」
「うわ、むず。ちなみに俺のって誰が答えました？」
「高橋くんのは、藤原くんと大西くんだよ」
「お〜丈りゅちぇコンビ〜」
「…気になる？」
「めちゃくちゃ！」
高橋くんがキラキラした目でこっちを見てくるので仕方ない、教えてあげよう。二人のインタビューをメモしていたページを開く。
と、大西くんのメモの最後に、明らかに筆跡の違う字が並んでいる。
『根っこの優しい人。ほんまに良い人』
これは私が書いた字。それに続けて
『=某雑誌のライターさん♡』
って……大西くん！！！
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黒雷憂無(プロフ) - コメント失礼します。神様のねがいごとの長編見てみたいです！ (3月10日 1時) (
レス) id: 3082381280 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - シキさん» シキさん、コメントありがとうございます！うわ〜嬉しい！ぜひ長編をお待ちくださいませ！ (2022年12月7日 22時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - コメント失礼します！神様のねがいごと、めちゃくちゃ続き気になります！よければ長編楽しみにしてます♡ (2022年12月7日 3時) (レス) @page39 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - yuksaさん» yuksaさん、コメントありがとうございます！読みたいと言ってもらえると書きたくなりますね(笑)嬉しいです。続きアップできるようにがんばります。 (2022年12月3日 0時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
yuksa(プロフ) - はじめまして。神様のねがいごとの続き、すごい読みたいです。面白かった！ (2022年12月3日 0時) (レス) id: 1137319ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三十谷みそ | 作成日時：2022年4月6日 23時
