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それは、つまり。
「俺が、二人になりたいと思ったり、キス、したいとか思うのは、Aちゃんだけやから。」
「ん？えぇ？！そん、な。」
多分、今、顔赤い。
慌てて隠そうと、顔の前まで持ってきた手を、しゅん君に捕まえられる。
「なんで隠すん。」
「それは、恥ずかしいから、です。」
「ほんまや！真っ赤や！」
「ほら！そういうこと言うやん！」
「ごめん。でも可愛いから見たい。」
そんなセリフみたいなことを、サラッと言ってしまえるような男の子、知らない。
「しゅん君、手だけ離して。」
「だめやって。」
「だめちゃう。」
「だめ、っおわ？！」
「わっ！？」
せめてもの抵抗にブンブン腕を振っていたら、それに引っ張られて、バランスを崩したしゅん君が私の方に倒れ込んできた。
ソファを背もたれに、目の前にはしゅん君の顔。
しゅん君の前髪がおでこに当たってこそばゆい。
思わず顔を右に背けた。
「Aちゃん。」
「あ！」
「こっち見てよ。」
「あの、ちゃうくて。」
「Aちゃん。」
しゅん君の両手が私の頬に添えられて、そのまま、唇に柔らかい感触。
もうだめ、パンクする。
しゅん君に何とか今の状況を伝えようと、胸のあたりを叩いた。
「あ、ごめ。」
「しゅ「しゅ〜ん〜。」
「へ？！お姉ちゃん？！！」
「なに私の大事なA、襲ってくれてんねん！」
「いつからおったん？！！」
あぁぁぁぁ。
右を向いた時に、リビングの入り口に人影が見えたから、もしやと思ったのだ。
親友に、その弟とのキスシーンを見られるとか。
無理。恥ずかしくて死にそう。
姉弟でギャーギャー言い合ってるから、私はしばらくソファに埋れて、この顔の熱を冷まそう。
そうしよう。
「しゅん、Aのファーストキス奪ったからには…「ファーストキスやったん？」
「ぎゃぁぁぁバラさんといて！」
「あ、ごめん。」
「俺は嬉しい。」
「もう、しゅん君黙って。恥ずかしい。」
「ちゃんと責任とるんやで〜？」
「お姉ちゃんに言われんでも、そのつもりやから！」
そう言って、真っ直ぐに私を見て頷いたしゅん君。
〜〜〜っ、ドラマや映画なんかより、現実がいちばん心臓に悪い。
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黒雷憂無(プロフ) - コメント失礼します。神様のねがいごとの長編見てみたいです！ (3月10日 1時) (
レス) id: 3082381280 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - シキさん» シキさん、コメントありがとうございます！うわ〜嬉しい！ぜひ長編をお待ちくださいませ！ (2022年12月7日 22時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - コメント失礼します！神様のねがいごと、めちゃくちゃ続き気になります！よければ長編楽しみにしてます♡ (2022年12月7日 3時) (レス) @page39 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - yuksaさん» yuksaさん、コメントありがとうございます！読みたいと言ってもらえると書きたくなりますね(笑)嬉しいです。続きアップできるようにがんばります。 (2022年12月3日 0時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
yuksa(プロフ) - はじめまして。神様のねがいごとの続き、すごい読みたいです。面白かった！ (2022年12月3日 0時) (レス) id: 1137319ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三十谷みそ | 作成日時：2022年4月6日 23時
