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早速、受け取ったTシャツに温風を当てていく。
自分の楽屋でしようと思ったが、誠也くんがここでしたらええやん、とか言うからAぇさんの楽屋で。
そんな不安がらんでも、さすがにドライヤーで焦がしたりはせえへんのに。
「どんくらい時間かかりそう？」
「えーと…多分15分とか、です」
「15分か」
え？これ15分で乾かへんかったらしばかれる？
さり気なくプレッシャーかけてられてる気がして、怖いんやけど。
ビビりながらも、濡れてしまった胸元をピンと張りながら温風を当てたら、Tシャツからはめっちゃ綺麗な女の人みたいな匂いがした。
「A」
「はい、いぃっ！」
「さっきから何やねん！」
一言発するたびに大きい声を出す私に、誠也くんが怪訝な顔をする。
「誠也くんが上裸で近付くからです！」
「興奮すんなや」
「ちゃがっ、違いますよ！」
あながち間違ってはないけど、変態にはなりたくないから否定しといた。
ニヤニヤした誠也くんの顔をかき消すように、ドライヤーをびゅんびゅん振って、乾かすことに専念する。
ふと、私の体の横からにゅっと伸びてきた白くて細い、腕。腕？
「……ぎゃやっ！！誠也くん？！」
「うるさ！」
「あ、すんません」
普通に黙ってもたけど、実際は飛び上がって走り出したいくらいに心臓がバックバックしている。
今、私、誠也くんに後ろから抱きしめられている形になっておりまして。
「せ、誠也くん」
「んー？」
「これ、何なんですか？」
「なんやろなぁ」
へらーとした顔で答えつつ腕の力が強まったのも何なんでしょうね。
ただ、このまま誠也くんの体温を背中で受け止め続けていたら私の心身がもたない。
「とりあえず離してくだ「寒いねん」…あい」
そう言われてしまっては返す言葉が無い。
どうやら私は大人しく抱き枕役をするしかないらしい。
よし、無を極めよう！
そうだ〜無になれ〜「あ、この匂い好きやわ。シャンプー？香水付けへんかったよな？」
「邪魔すなぁぁぁ！！！」
「あ゛？」
「すんません！！！」
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黒雷憂無(プロフ) - コメント失礼します。神様のねがいごとの長編見てみたいです！ (3月10日 1時) (
レス) id: 3082381280 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - シキさん» シキさん、コメントありがとうございます！うわ〜嬉しい！ぜひ長編をお待ちくださいませ！ (2022年12月7日 22時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - コメント失礼します！神様のねがいごと、めちゃくちゃ続き気になります！よければ長編楽しみにしてます♡ (2022年12月7日 3時) (レス) @page39 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - yuksaさん» yuksaさん、コメントありがとうございます！読みたいと言ってもらえると書きたくなりますね(笑)嬉しいです。続きアップできるようにがんばります。 (2022年12月3日 0時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
yuksa(プロフ) - はじめまして。神様のねがいごとの続き、すごい読みたいです。面白かった！ (2022年12月3日 0時) (レス) id: 1137319ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三十谷みそ | 作成日時：2022年4月6日 23時
