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「へへっ？」
「ちゃう」
「にー」
「ちゃう」
「うふふ？」
「ちゃうわい」
そう言うが早いか、Aの両手が俺の脇腹に伸びた。
「わっちょっ！何ぃ」
「防御なし！」
「絶対こしゃこしょする気やん！」
この子どっからこんな力出てくるん！？
捕まえた両手首を離すまいとふんばる俺に、Aの方も腕の力を緩めない。
ギリギリと力比べをしていたら、Aを援護するように柴犬がワゥンッと鳴いた。
その鳴き声にちょっとひるんだ隙に、あっという間にこしょぐられた。
「ふっ、っはははははは！」
「それそれ」
Aは笑い転げる俺からあっさり手を引いて、今度は柴犬の頭をよしよしと撫でた。
飼い主に構ってもらえて、わんこはうれっしそうな笑顔になった。
確かにこれは、ニパッやな。
Aは抱きかかえた柴犬をずずいっと俺の目の前に持ってくる。
うっ。
噛まないことは分かっているけど、できれば距離を保ちたい。
冷や汗ダラダラの俺にAが言う。
「一緒やろ？」
「え？」
「笑顔がまさかどと同んなじ」
そう言って柴犬の頭を撫でるAの愛おしそうな表情に、思わず固まった。
「何匹か兄弟おってんけど、この子見た瞬間うわ！まさかどや！て思って、速攻で決めたもんな〜」
…そんな可愛いこと言われたらなんも言われへんやん！
・・・
後日。
「もんビバやーおはよー」
「おはよう」
「おはよー。そういえば犬飼ったんやろ？」
「うん、豆柴。見る？」
「見る見る」
「ん、この子」
「うわっ！かんわい！」
「やろ！かわいかろ！」
「これでまっさんも犬嫌いやて言ってられんくなってもたなぁ」
「え」
「え？」
「ごめんA。俺犬苦手やねん」
「えぇぇぇぇぇ！！！」
それ以降、俺が家に行った時には、ちゃんとざぶとんの上で大人しくしてるよう、しつけされてましたとさ。
.
前になんかで、正門は犬が苦手って情報を見た気するんやけど…実家ではペット飼ってなかったから動物に慣れてへんとか言ってたような…。
でも気付いたら猫飼ってるし、誰かの情報と混じってるんやろか。
作者こんな感じなので、正門犬苦手説は信憑性ありません。
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黒雷憂無(プロフ) - コメント失礼します。神様のねがいごとの長編見てみたいです！ (3月10日 1時) (
レス) id: 3082381280 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - シキさん» シキさん、コメントありがとうございます！うわ〜嬉しい！ぜひ長編をお待ちくださいませ！ (2022年12月7日 22時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
シキ(プロフ) - コメント失礼します！神様のねがいごと、めちゃくちゃ続き気になります！よければ長編楽しみにしてます♡ (2022年12月7日 3時) (レス) @page39 id: fa47139e50 (このIDを非表示/違反報告)
三十谷みそ(プロフ) - yuksaさん» yuksaさん、コメントありがとうございます！読みたいと言ってもらえると書きたくなりますね(笑)嬉しいです。続きアップできるようにがんばります。 (2022年12月3日 0時) (レス) id: 0083c24134 (このIDを非表示/違反報告)
yuksa(プロフ) - はじめまして。神様のねがいごとの続き、すごい読みたいです。面白かった！ (2022年12月3日 0時) (レス) id: 1137319ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三十谷みそ | 作成日時：2022年4月6日 23時
