これは運命でしょうか？ ⑨ (ページ34)

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俺は、1度深呼吸をした。

『答えたくなかったら答えなくていいし、間違って
　たら申し訳ないんだけど、Aちゃんって
　翔太のこと好きだったりする？』

俺の質問に、美緒ちゃんは俯いた。

美「その答え聞いて、どうするの？」

美緒ちゃんの声はさっきとは違ってすごく真剣だ。

『どうもしない。ただの確認だよ。』

岩「そうそう、ただの確認。
　別にこれといった理由はないよ。」

美「なら、確認してどうなるの？
　仮にAが翔太くんのこと好きって言ったら
　諦めろとか言うんでしょ？」

美緒ちゃんの言葉にやっぱりかって正直思ったけど、ちゃんとした確信が欲しかった。

『そんなこと言わないし、むしろ逆。笑
　俺たちは、Aちゃんが翔太のこと好きだった
　らいいなって思ってるよ。』

自分が想像していた答えと違ったと言いたげな表情をしている美緒ちゃん。

岩「大丈夫。
　今聞いたことを他の人に言おうと思ってない。
　もちろん翔太にも。」

『まぁ簡単に言っちゃうと、このまま翔太の背中を
　押し続けててもいいのか知りたいのよ、俺たちは。
　美緒ちゃんにとってAちゃんが大事な友達
　ってのと同じで、俺たちにとって翔太は大事な
　メンバーだからさ。笑』

美緒ちゃんは黙ったまま、何かを考えているみたい。