これは運命でしょうか？ ⑨ (ページ15)

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そんなふっかのお手振りに対して、Aちゃんも手を振っていて、なんだかモヤモヤする。

『俺のファンの子は俺以外のメンバーに手を振っちゃいけません！』

またまた、キャーという黄色い声が会場に響くがそんなのどうでもいい。

なんでこんなに俺、嫉妬してんだ。

俺、落ち着け。

気づくとMCは違う話題になっている。

大丈夫と自分に言い聞かせながらAちゃんを見て自分の気持ちを落ち着かせる。

当のAちゃんは、美緒ちゃんと話しているみたいで、俺の話だったらいいなって思った。

不意に、Aちゃんがこっちをみた。
つい嬉しくて微笑んでみると、Aちゃんも微笑み返してくれて、すごく安心した。

ライブはそのあとも順調に進み、アンコールへ。

何度も重なるAちゃんとの視線に、さっきまでの嫉妬なんて忘れてしまうくらい幸せな気持ちになった。

アンコールも終わり、裏へハケるとふっかに話しかけられた。

深「俺、Aちゃんのこと狙ってねーよ。笑」

『あー、、ごめん。』

深「取られないようにって必死すぎ。笑」

ふっかの言う通りだ。
松岡のこともあって、今日は特に焦ってる気がする。

深「この後、楽屋に来てくれんでしょ？
　気になってること、聞けばいいじゃん！」

『嫌われないかな？』

深「ふはっ、嫌われねーよ！笑
　お前ら仲良しレベル10も上がってんだから！笑」

『ん、？仲良しレベルって何の話？』

深「わり、こっちの話だ！笑
　とりあえず自信を持て！」

よく分からないけど、この後楽屋にAちゃんが来るから早くシャワー浴びよーってなって、みんなでシャワーを浴びに行く。

早く、Aちゃんに会いたいなぁ。