これは運命でしょうか？ ③ (ページ23)

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ここ最近は恋なんてろくにしてないし、恋の仕方なんて忘れた。
私には仕事があればいい。

『別に、モテてもモテなくてもどっちでもいいの！
　いまは、仕事がしたい！笑
　将来の可哀想な独り身人生のために。笑』

山「なんですかその人生。笑
　そんなんつまんないですよ。笑
　まぁ最悪、Aさんのもらい手が誰も
　いなかったら俺がもらってあげます！笑」

『はははっ！笑
　じゃぁ早めに誰かにもらってもらわなきゃ！笑』

山「Aさん！それ、どうゆう意味ですか？笑」

『そのまんまの意味！笑
　山下くんにもらわれちゃう前に、誰かにもらって
　もらうの！笑
　山下くんにもらわれちゃったら毎日うるさそう笑』

山「はぁ。俺、せっかく勇気出したのにー！
　 Aさんのバカ！笑」

『いま、先輩に向かってなんて言った？笑
　これでもくらえ！笑』

山下くんに向かって何度か優しいパンチをした。

でも、きっと心の中は、

渡辺翔太、なんで今日に限っていないんだよ。

って思ってる。

渡辺翔太のこと、別に好きなわけじゃないのに。

私の心なのに、私の気持ちが分からない。

そんなことを考えていたからか、私たちの後ろをこっそりついて来ている存在に、全然気づかなかった。