これは運命でしょうか？ ③ (ページ19)

今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:331,245 hit

. ページ19

それからはデスクで仕事をしていたが、帝国劇場の宮崎さんと打ち合わせのため、会社を出る時間になる。

『山下くん！
　そろそろ行くよ！大丈夫？』

山「大丈夫です！
　荷物持ちは俺に任せてください！
　 Aさん、行きましょう！」

『では、岡田係長行ってまいります。』

岡「はいよー。
　気をつけてな！」

佐「いってらっしゃーい！」

山下くんと2人で、駅まで歩く。

電車のなかで、私が引き継いだところや今の打ち合わせ状況を説明しながら帝国劇場まで向かう。

『着いたよ、山下くん！』

隣の山下くんは驚きで口を大きく開けている。

山「Aさん、まじですか？」

『まじ！笑
　はい、驚いてないで行くよ！』

裏の入り口から入り、警備員さんに会社名を伝えると奥へうながされる。

その奥にある受付でも会社名を伝え、案内されるのを待っていると山下くんが話し出す。

山「Aさん、なんだか静かですねー。」

山下くんに言われてから気づいたが、前とは違い今日はすごく静かだ。
もしかして舞台ないのかな？

受「お待たせいたしました。
　ご案内いたします。」

『あの、すみません！
　今日って舞台はないんですか？』

受「はい。
　本日は休演日でごさいます。」

なんだ今日、渡辺翔太いないのか。
少しだけ、落ち込んだ。