これは運命でしょうか？ ③ (ページ14)

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裏からしか入ったことのない私は、初めて入る帝国劇場をキョロキョロしながら歩く。
裏からも1回しか入ったことないけど。笑

ス「では、こちらにお名前をお書きください。」

『あ、はい。』

芳名帳的なものに自分の名前を書く。

中嶋A

なんだか不思議だな。
私はここに名前を書くような価値のある人間なのだろうか。
そんなことを考えてながらも奥へと案内された。

ドアを開けるとそこには大きなステージのある会場。

ス「では、こちらのお席でございます。
　まもなく開演になりますので、しばらく
　お待ち下さい。」

『ありがとうございます。』

恐らくここは、関係者席と呼ばれる席なのだろうか。
周りにはそんなに人がいない。

ブーーーーーー

明るかった会場が、暗くなる。

舞台が始まってからもジャニーズに詳しくない、というか知らない私には、誰が誰なのかまったく分からない。

だけど、見つけた。

渡辺翔太。

彼は、今までとは違う人かと思うくらいキラキラと輝いて見えた。

やっぱりジャニーズなんだな。
すごいよ、渡辺翔太。

ダンスもキレッキレで、歌も上手。
バク転なんかもしてて、本当にすごい。

気づけば、そんな渡辺翔太に釘付けになる私がいた。