これは運命でしょうか？ 14

本当の理由 ページ36

深澤said









2人と別れてから、病院の近くにあるカフェで待つこと数十分。









海生くんから連絡があり、ドキドキしながらブラックコーヒーを飲む。









カランカランと音を立てながら開いたドアには、目を真っ赤にしたAちゃんと、そんな彼女を後ろから支える海生くんの姿があった。









2人は俺に気付いて、ゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。









2人が目の前に並んで座ったのを確認し、俺は意を決して口を開いた。









『まずは、退院おめでとう。
　大きな怪我とかもないみたいだし良かったね。』









A「、ありがとうございます、、。」









そう、少し気まずそうに答えるAちゃん。









そして、その横で真剣な目をしている海生くんは、俺がいつ聞こうか悩んでいたことを切り出してきた。









海「あの、深澤さん。
　 たぶん気になっていると思うので僕から言います
　 けど、僕たちは姉弟です。」









そんな海生くんの言葉に、「ちょっとっ！」と言って慌てだすAちゃん。









今まで気づかなかったけど、こうやって並んで見ると確かに2人とも似てるなぁなんて思った。









A「ふっかさんっ！
　 これについて、海生くんは何も悪くないから！
　 私がみんなには言わないでって口止めしたの！
　 だから、海生くんのことを悪く思わないで！」

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