In the interval of siblings １ ページ11
vs 好敵手
「栄純、アイス買ってきたよ〜」
いつものごとく、タイヤに寝そべっている自分を覗き込むように姉であるAが現れた。
コンビニの袋を眼前にちらつかせる。
「やりぃ！今日は何？」」
「残念ながら今日もガリガリくんだよ」
「ガリガリくん、最強説！」
「････････私、栄純のそーいうとこ好きだわー」
その言葉を受けて、アイスを手に、にししと笑う。
大好きな姉から大好きと言われて嬉しくないものはいないだろう。
「アイスいいなぁ･･･」
幸せに浸っていたら、すぐ後ろからぼそぼそ声がして少し驚く。
この時間、同じように練習している奴なんて１人しかいない。
でもすぐに誰だかわかって、噛み付くように叫んだ。
「降谷ッ！」
「僕もアイス食べたい･･･」
降谷の目線は、手に持つアイスに真っ直ぐに注がれている。
「私のをあげるよ」
Aが差し出すと降谷は首を横に振った。
「･･･でもA先輩が買ってきたんだから申し訳ないです･･･」
いくら降谷でも買ってきた功労者であるAのアイスは遠慮するらしい。
「ジーッ」
「なっ、なんだよっ！姉ちゃんは俺のために買ってきてくれたんだからな！」
「ジーーーーッ！」
「だからやめろって！」
ウザイくらいの降谷の視線を感じるが、アイスだけは渡せない。
「降谷、遠慮しなくていいから」
Aはその攻防を見ながら、呆れたように降谷の目の前にアイスを差し出した。
「でも････」
「遠慮しないで食べなよ。食べたいんでしょ？」
「････いただきます」
素直でよろしい、と笑いながらAはアイスを渡し、降谷はそれを受け取って一口かじる。
そして思いついたかのように、一言。
「A先輩、半分食べませんか」
「まてまてまて！お前、半分ずつってことはだなぁ！？」
「A先輩なら僕、大丈夫」
「姉ちゃんは俺の食べるんだよ！」
「もともとA先輩のなんだから、先輩は僕のを食べればいいと思う」
「やかましいっ！」
そんなやり取りをしていたら、アイスを持った腕をひかれる。
そして、横からアイスをかじられる、一口。
少し間をおいて、降谷も同様に。
一連の動作が流れるように終わり、Aはいたずらっぽく笑って言った。
「これでいいでしょ？」
見事な裁きで、自分たちの不毛なやり取りを収拾してくれたけど。
その後、降谷が真っ赤だけどすごい幸せな顔して、ガリガリ君を食べていたのがちょっと悔しかったんだけど。
続く (更新停止中)
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年9月14日 21時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
六歩(プロフ) - 空さん» ご指摘ありがとうございます！訂正させていただきました(^-^) (2018年7月22日 0時) (レス) id: b12c942fda (このIDを非表示/違反報告)
空 - 益子じゃなくて増子ですよ〜＾＾ (2018年7月13日 22時) (レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
六歩(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます。更新頑張ります。 (2018年6月20日 9時) (レス) id: b12c942fda (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！もう更新されないのでしょうか？ (2018年5月25日 3時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六歩 | 作成日時：2016年5月7日 16時
