確信 ページ22
和「もうすぐで花火ですね！」
「だね、そろそろ移動しようか。」
こっちに住んでる知り合いから花火の見える穴場スポットを教えてもらったので車で移動する。
着いた先には誰もいなかった。
…まじか、数人はいると思ったのに。
完全に２人きり。
和「ラッキー！貸し切り状態じゃん」
俺的にはアンラッキー…
心臓がバクバクしてて花火を楽しめる気がしない。
ヒュ〜
和「あ、始まった」
ドーン…
夜空に打ちあがる大きな花火。
こんな近くで見るのは大学生以来か。
とても綺麗だ。
「わ〜きれいだね…」
和「はい…」
なんだ、全然楽しめるじゃん。
２人きりのことはそんなに気にしないで花火に夢中になれる。
良かった…
と思ったのも束の間。
「！」
急に右手に温もりを感じる。
右の方を見ると二宮が俺に向かって幸せそうに微笑んだ。
ドクン。
胸が波打つ。
顔がどんどん赤くなっていくのを感じた。
え。
ちょっと待て。
鼓動が、さっきとは比べ物にならないほど速い。
なにこれ。
は、花火！
花火に集中しよう！
彼から目を逸らし、空を見上げる、が。
………。
ダメだ、二宮が気になって集中できない！！
触れあっている手が熱い。
今までの二宮の笑顔や言葉が頭に浮かんでくる。
“先生と仲良くなりたいです”
“櫻井先生に食べてほしいです”
“俺が好きなのは櫻井先生です”
“夏休み俺とデートしてください”
“翔先生のことを想って作ったんです”
…やばい、どうしよう。
俺、二宮のこと好きじゃん。
手を繋いでいることがこんなにも嬉しいなんて。
あんまり考えないようにしてたけど、もうダメだ。
二宮のこと好きになってしまった。
この想いを認識すると同時に彼に伝えるべきかという疑問が浮かんだ。
伝えたらきっと…
付き合えることになるんだろうけど…。
それでいいのか。
それが正解なのか？
和「…翔先生？花火全然見てないじゃないですか。」
二宮の声で我にかえる。
「あっごめん、考え事してた」
そうだよ、せっかく花火見に来たんだから見ないと。
ほら、めちゃめちゃ綺麗で迫力のある…
やっぱり純粋に楽しめないー！！
和「翔先生。」
二宮に名前を呼ばれ、おそるおそる彼のほうを見る。
彼の顔がすぐ近くにあり、唇に温かいものが触れる。
和「好きです。」
彼の言葉に泣きそうになる。
俺も、俺も好きだよ。
そう言いたいけど、同性ということが引っかかって、声に出せない。
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ひまわり(プロフ) - かみなさん» ありがとうございます！！頑張ります(*^-^*) (2020年4月21日 19時) (
レス) id: bc8eab0033 (このIDを非表示/違反報告)
かみな - 更新だ！これからも応援してます！ (2020年4月14日 11時) (レス) id: 36f86748ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2020年3月25日 23時
