ギリギリ ページ12
翔side
テスト返しが終わった。
さすがの二宮、前回より少し長文問題を難しくしたんだけど、普通に100点を取った。
1位取りそうだなぁ…
前回は誕生日祝ってほしいという可愛らしいお願いだったけど、今回はどうなんだろうか。
松潤から聞いたところだと、数学は�機■僧省�とも100点だったらしい。
確かに1年の最初はあまり難しくない単元だけど、満点を取るのは簡単じゃない。
“翔先生じゃないとやる気が出ないです”
二宮の言葉をふと思い出す。
二宮の俺に対する気持ちの強さはすごく伝わってくる。
智くんも松潤も普通に接しておけばいいというけれど、ずっとこのままでもダメだろう。
でもわからない。
まだ二宮が好きかどうかが。
話してて楽しいし一番仲が良い生徒だけど、恋愛感情を持っているかと聞かれたらはいとは言えない。
めっちゃドキドキしたことはあったけど、あれはトイレの個室の中で狭かったからだと思うし…
それに、仮に俺が二宮と付き合ったとして、彼は本当に幸せなのだろうか。
ニノside
終業式が終わり、夏休み前最後のHRの時間。
翔「出席番号順に廊下に出てね〜通知表渡すから。他の人はあんまりうるさくすんなよ〜」
ついに通知表が渡される日が来た。
長かった…
大好きなゲームをしている間さえ、1位を取れているかどうかが気になって仕方なかった。
やっとだ。
もし取れなくても夏休みは部活で翔先生に会えるし、我慢するしかない。
こんなことしなくても普通に遊びに誘えればいいんだけどなぁ…
できることなら毎日会いたい。
会えなくても毎日LINEで話したい。
相葉くんが最初に廊下に出る。
いいなぁ最初に先生と話せて…
そうしてケンティーが戻ってきて俺の番になった。
内心ドキドキしながら教室を出る。
翔「二宮、1学期お疲れ様。」
かっこいい…
じゃなくて、
「先生！俺の順位は！？」
早く知りたかった。
翔「そんなに慌てんなよ笑 はい。」
先生から受け取った紙を凝視する。
…うそ、
「1位…」
取れると思ってなかったから呆然とする。
そしてだんだん体温が上がるのを感じた。
取れた、1位。
いやったぁ！！！と叫びたいのを懸命にこらえる。
翔「おめでとう！すごいよ、頑張ったね」
「翔先生…」
この高校に受かった時より嬉しい。
泣きそうになった。
翔「めちゃめちゃギリギリだったんだよ、2位の人と1点差だったんだから。」
「マジですか！？ あっぶね〜…」
良かったぁ。
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ひまわり(プロフ) - かみなさん» ありがとうございます！！頑張ります(*^-^*) (2020年4月21日 19時) (
レス) id: bc8eab0033 (このIDを非表示/違反報告)
かみな - 更新だ！これからも応援してます！ (2020年4月14日 11時) (レス) id: 36f86748ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2020年3月25日 23時
