. ページ7
.
二つ上の総務フロアについて
自分のデスクに向かう前
七海と目があって手招きされた
七海「山田に会った?」
「?いや」
七海「あれは…すごいよ」
「何が?」
七海「見たらわかる」
七海がえらくニヤニヤとしながら
それ以上の話はないと言わんばかりに
今度は手をバイバイと横に振る
山田の事なんて忘れて働きたかったのに
朝から山田の話ばかりで
なかなか忘れられそうにも無い
さらには仕事も週明けで
各課からの請求書やら伝票やらと大量
処理するだけなら何のことない業務でも
内容不備のもの、期日が守られていないもの…
その中の一つに山田からの経費申請
山田は処理が速いけどケアレスミスが多い
…なんでこんな足し算間違えるかな
普段なら営業課に直接足を運ぶところだけど
こんな気まずい状態で顔はあわせられなくて
再提出の業務メールを送る
朝積み上げられていた書類が半分以下になった頃
12時のチャイムが鳴る
七海「食堂行く?」
「ごめん、私今日お弁当」
七海「会わない対策ばっちりじゃん」
バレてる
ほぼ毎日社員食堂に行く私が
お弁当なんて珍しい
これも山田に会わないようにするため
「…一週間はお弁当かな」
七海「下のカフェ、テイクアウトしてくる」
「待ってるー」
その後の昼休憩は七海と
BBQについて話を進めながらご飯
「楽しみだけど気が重い」
七海「協力するからはっきり言っちゃいなよ」
「来週までには覚悟決めとく」
もう七海の中で
私が山田に告白する事は決まっていて
逃げられないというプレッシャーを感じた
235人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕莉(プロフ) - 相川あゆさん» コメントありがとうございます!亀更新で申し訳ないですが、ラストはある程度早めに書き起こせると思うので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 (2021年8月28日 22時) (レス) id: 8affa1dc54 (このIDを非表示/違反報告)
相川あゆ - 楽しみにしています (2021年8月28日 16時) (レス) id: ea882a5465 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:裕莉 | 作成日時:2021年8月14日 0時