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Monday ページ6

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月曜日

出社したら山田と顔を合わせるかもと思うと
足取りがとんでもなく重くて
いつも乗るはずの山田に会える可能性が高い電車はずらした


お陰で出社がピーク時と重なって
会社に向かうエレベーター待ちで
一階のロビーはとても混雑していた


そんな中、聞き慣れた声が私を呼ぶ


知「A」


「ちぃちゃん!」



知「歓迎会お疲れ様
あの後どうだった?」



同期のちぃこと知念に会えて気分が軽くなったかと思ったけど
またしても先日を思い出して重くなる



「あ、あの後?」


知「涼介と一緒に帰ったでしょ?
ものすごく酔ってたし…大丈夫だった?」


「ん。大丈夫!何も無かったよ〜」


知「本当に何も無かった時は
『酔い覚めて家帰れたよ』
とか具体例がでてくるんだよ?」



本当に鋭い…
隠し事したいわけじゃないけど
聞いて欲しいわけでもないし…



「…起きたら山田ん家でさ、びっくりした」


嘘は言わない程度に
言いたくない事は言わない
これに限る!



知「そっか〜」



これ以上話すとボロが出そうだったけど
タイミングよくエレベーターの順番が回ってきた

多くの人に押し込まれ、ちぃとは離れて乗り込む
するとスマホにちぃからのメッセージ


ちぃで、涼介ってどうなの?


「はっ!?」


思いもやらない文面に思わず声が漏れる


エレベーター内の人からの冷たい視線


「す、すみません…」



何が"どう"なの?


どう返信するのが正解か迷っている間に
エレベーターからはどんどん人が降りていく



何もしてないんだって


返事し終わったと思えば
エレベーターには私とちぃの2人が残されたところだった



知「動揺しすぎ」



「変なこと言うから」



知「僕は涼介はどんな様子だったか聞いただけで
…変な風にとったのAでしょ?」



絶対引っ掛けたのに
本当に悪気なさそうに言うあたりタチが悪い


「そうね。確かに起きたら山田の家だったけど
服着てたし、その後そのまま駅まで送ってもらっただけ」


私が知ってる部分はこれだけ
事実だからこれ以上のボロは出ないはず…


「あ、それでも妙なウワサされたら嫌だから
ほかに言わないで…」


知「ん」


営業課のフロアに着いてドアが開く


「絶対ね!」



ちぃはつまらなさそうな
それでいて優しい顔で手をひらひらさせて
降りて行った

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裕莉(プロフ) - 相川あゆさん» コメントありがとうございます!亀更新で申し訳ないですが、ラストはある程度早めに書き起こせると思うので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 (2021年8月28日 22時) (レス) id: 8affa1dc54 (このIDを非表示/違反報告)
相川あゆ - 楽しみにしています (2021年8月28日 16時) (レス) id: ea882a5465 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:裕莉 | 作成日時:2021年8月14日 0時

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