. ページ14
.
知「流石に嫌いな子とはしないだろうから…
もうちょっと頑張ってみたら？」
「ん。ありがとう」
ちぃちゃんの手がするりと伸びて
私の頭の上にくる
知「いい子いい子」
身長が少ししか変わらないから
微笑むちぃちゃんの顔が近くて
身長は少ししか変わらないのに
頭に乗せられた男の人の手にドキリとする
知「じゃあね」
「はーい」
不覚にもちぃちゃんにドキッとしてしまって
男の人なんだなって
これは可愛いなんて言ったら
そりゃ怒られそうだなって
山田との会話を思い出す
総務課に戻るため
エレベーターのボタンを押すとすぐに
一台のドアが開く
早すぎて驚きながらも
乗り込もうとすると
そこには会いたかった顔
「…お疲れ様！」
山「…ん、あぁ」
あれ？
先週の優しい顔からはかけ離れて
今までの嫌味を言うときも違う
気難しい顔
「…じゃあね」
ドアが閉まるまで
少し時間はあったけれど
こちらを向くことはなく
言葉が返ってくる事もなかった
営業先で何かあったのかな
忙しくて疲れてんのかな
…仕事バカだからあり得るけど
今まであんなにスルーされたことはなくて
どうも仕事だけでは無い気がしてしまう
この前の"またな" はなんだったのか
先週優しい山田が多かったから
調子乗ってたんだ…
ちょっと優しく女の子扱いされたからって
山田にそんなつもりはないんだろう
山田の返事一つで
こんなに気分が沈み込んでいて
ちぃちゃんが言っていた
"嫌いだったらしない"の言葉に
すがるような気持ちだった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 235人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕莉(プロフ) - 相川あゆさん» コメントありがとうございます！亀更新で申し訳ないですが、ラストはある程度早めに書き起こせると思うので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 8affa1dc54 (このIDを非表示/違反報告)
相川あゆ - 楽しみにしています (2021年8月28日 16時) (レス) id: ea882a5465 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：裕莉 | 作成日時：2021年8月14日 0時
