Thursday ページ9
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なんだかんだで山田は
火曜日も水曜日も総務課のフロアにあらわれて
会わないようにと準備してきたお弁当が水の泡だった
そんなことなら、もう食堂で食べて
山田がいても距離をとっている方がよっぽどマシだと
木曜日は七海と食堂に向かった
七海「なんか久しぶりに感じる」
とりあえず今のところは山田はいなさそう
七海「今探したね？」
「…っ
探しました。外回りかも知れないし
いない方がありがたいんだけどね」
七海「避けてたら
「そこはBBQの力でなんとか」
そんな話をしながら食事を選び席についた
七海「BBQもほぼ同期全員揃いそう」
月曜日七海が発信したトークに
ほぼ全員が参加で返信していた
「こんなに揃うの久しぶりじゃない？」
七海「ね。諸々楽しみ」
すっかり気を抜いていた
さっきまでいないか確認していたのに
背後から一番聞きたくて、一番聞きたくない声がした
山「ここ空いてる？」
七海「空いてる〜」
知「2人のパスタランチ美味しそう」
まだ私何も言ってないのに！
当たり前に許可する七海と
許可出る前から椅子をひいてたちぃちゃん
…と私の隣の席に今日の肉ランチを置く山田
目で七海に訴えるも効果なし
もう早めに食べて退散するしかない
山「最近よく会うな」
左の口角を上げて
悪戯っ子の目が真っ直ぐにこちらを見る
これは…からかわれてる！
この数日よく現れるのは"なかったこと"にした反撃なのか？
「会いたくはないけどね」
山「そう？じゃあ俺だけ？」
…今、何て？
どういう意味？
驚いて山田の方を見るとバッチリ目があったけれど
顔が赤くなってるんじゃないかと不安で
すぐに目を逸らした
「そうそう！私の良さやっとわかった？」
山田の返事がすぐになくて
不安になっていたら、ちぃちゃんが助け舟をだしてくれた
知「今日も仲良しだね」
山「知念の目は節穴なの？」
あ、いつもの感じ
「ちぃ、眼科紹介しようか？」
いつもの雰囲気に戻ってすごしやすくなったけど
さっきの山田の言葉が頭の中をぐるぐるして
やっぱり素直に可愛い返事ができない自分に凹んだ
七海には
いつも通りに話せたから少し前進じゃない？
ってポジティブ意見をもらったけど
そんなに素直に受け止められなくて
友人にすら可愛くなれないんだとさらに凹んだ一日だった
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裕莉(プロフ) - 相川あゆさん» コメントありがとうございます！亀更新で申し訳ないですが、ラストはある程度早めに書き起こせると思うので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 (2021年8月28日 22時) (
レス) id: 8affa1dc54 (このIDを非表示/違反報告)
相川あゆ - 楽しみにしています (2021年8月28日 16時) (レス) id: ea882a5465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕莉 | 作成日時：2021年8月14日 0時
