検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:30,268 hit

…Good morning ページ24

.


眠れない夜が明けていく

人の気も知らないで
スヤスヤと気持ち良さそうに眠るA


いつの間にか離された手
俺の手は行き場のないまま
ベッドの上に転がっていた



山「…シャワー浴びてこよ」



物理的にスッキリしたら
少しくらい頭も整理されるかと思ったけど
気持ちはスッキリしないままお風呂を出た


あ、やべ…着替えのTシャツ寝室だ…

まだ寝てるだろうし、と
深く考えずに寝室に入ると
ベッドの方から微かに動く気配がした



山「あ、起きた?」



「え、えぇ、え…やま…だ、」



今起きたところなのか
なんの状況も読み込めてなさそうな顔で
目だけがパチパチと動いているA


山「ふっ…めっちゃヤバい顔」



「や、だって…あ、え、っていうか!
服着て!!!」



山「その服を取りに来たんですー
…っていうか昨日の事覚えてる?」




「…覚えてない」



山「…だよね〜
覚えてたらこの格好に驚かないよね〜」





「き、昨日何したの」



山「ほんとに覚えてないの?」




どうか覚えていて欲しい

ちゃんと意識のある中で
「好き」って言ったんだって

俺に対して言ったんだって
…そう言って欲しい



でも彼女の答えは変わらなかった




「覚えてないよ」




何だか俺だけ弄ばれたみたいで悔しくなって
ちょっとからかってやろうと思ったんだ



山「あーんなに激しかったのに?」


「嘘でしょ…」



声のトーンだけでわかる
Aにとって本当に嫌な状況なんだ



「…最悪」



ふと目を戻せば、Aから涙が溢れていて
それほどに嫌なことなんだと痛感させられた



山「…泣くほど嫌かよ。」



「い、嫌に決まってるじゃない」



普段ならこんな言葉もスルーできるのに
現状は心に重くのしかかる



山「…お前が悪いんだからな」



今の俺に言い返せるのはこのくらいで
これ以上居たら今度は俺が泣きそうですぐ部屋を出た




.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
235人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 山田涼介
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

裕莉(プロフ) - 相川あゆさん» コメントありがとうございます!亀更新で申し訳ないですが、ラストはある程度早めに書き起こせると思うので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 (2021年8月28日 22時) (レス) id: 8affa1dc54 (このIDを非表示/違反報告)
相川あゆ - 楽しみにしています (2021年8月28日 16時) (レス) id: ea882a5465 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:裕莉 | 作成日時:2021年8月14日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。