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静かな場所に無言の3人
Aもそっぽ向いてもうて
機嫌は良くない感じ?


邪魔やったんかな?

りんご飴が嘘なんバレてんのかな?


かと言って素直に

"Aといたかったからや"
"俺以外の男と行くな"

何て言えるわけもないし



「帰ろっか」


俺に言えるのはこれくらい


Aの首が縦に動いたことだけ確認して
元来た方へと足をすすめた


侑李が見覚えのある屋台の前で足を止める


「りんご飴買ってくる。望いるよね?
Aは?食べる?」



お前さっき食べたとこやん!

という喉まで出かかったツッコミを飲み込んだ



「うん」


「私も…食べようかな」


「じゃあ買ってくるね」



帰ってきた侑李の手には3本のりんご飴


すぐそこに上がる花火の音を背に
3人で並んで食べる

自然に笑顔が戻ってきていた



「美味しいね」


「せやな」


「何だかんだで毎年恒例の3人での祭りになったね…

あ、吉崎さん先輩と上手くいったみたい!」



スマホのトーク画面を見ながら
微笑むAの横顔


そしてその横にほぼ同じ身長の侑李


毎年の光景のはずやのに
来年はないかも知らんと思ったら
何ややっぱり寂しなってきた



俺の誤魔化すための嘘を本当に変えてくれた
小さい体に入っていった2本目のりんご飴


幼なじみってええよな


何で同じ人好きになってもうたんやろうなぁ



そんな事を考えてたら歩くのが遅れていたらしい


「望ー?考え事?」


「ったく、
その無駄に長い脚は何のためにあるの?」



…前言撤回
幼なじみは良いところも悪いところもある






Aを家まで送り届けて
侑李と2人、隣の俺ん家までの数秒


「休戦終了ね」


「早っ」


「…負けられないライバルがいるから」


「おーおー、俺も負けへんぞ」




いつ決着かつくかわからない試合


まぁでも…


まだ侑李の横にもいてたいし


そんなに急がんでええかな?









----- your side -----



「Aちゃん〜!夏祭りはありがとう!」


「ううんー。上手くいってよかった!」


「おかげさまで〜!
Aちゃんの時も協力させてね!
幼なじみの彼…だっけ?」


「ありがとう〜
また…その時が来たらお願いするかも!」




でも…もう少しこのまま…
なんてワガママかなぁ?






pink × pink
凸凹 knight



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作者名:裕莉 | 作成日時:2019年5月18日 10時

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