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思い立ったが吉日
翌日は昼からAの家へ


2人でスマホゲームの協力戦をしながら話す



「なぁA?」


「んー?」


「好きなやつおる?」


「恋愛的な?」


「そう」


「わかんない。…居ないと思う」


侑李への回答とほぼ同じ


「思うってなんやねん」


「望はいるの?」


「え?気になる?」


「ん。どういう気持ちなのかなぁって」


「さぁ…一緒におりたいとかちゃうん」


「へぇ。今度侑李にも聞いてみよ」



良くも悪くも3人でずっと一緒やから
Aにとって、俺と侑李は平等


俺に聞いたから、侑李にも聞く


この関係壊さん事には前には進まれへん



「来週のお祭りさ、ふた…


「あ、吉崎さんと行くの」


「…そうなん」



侑李と差をつける良い機会やと思ってんけどな

空振りや



毎年3人で行ってた夏祭りを

Aは今年クラスメイトと行く



ほら、タイムリミットきてるやん

もういつまでも 3人セット は無理





祭りの日の夕方
行くつもりだった予定がなくなったのが暇で
報告も兼ねて侑李の部屋でゴロゴロしていた



「こんだけ一緒におって意識されてないのキツない?」


「慣れた」


「…リア充ライフ送りたい」


「望ならより取り見取りでしょ」


「Aやないと意味ない」


侑李の口からあからさまなため息が漏れる


「それなら吉崎さんと行くなって言えばよかったじゃない」


「…それや!俺も混ぜてもらえばええねん!
お前も行く?」



何で僕まで、とかブツブツ言いながらも
外に出る準備をし始める侑李



Aと付き合えたら
侑李とは祭り行く事もなくなるんやろな
って思うとちょっと寂しさもあるな…



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作者名:裕莉 | 作成日時:2019年5月18日 10時

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