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教室の真ん中よりちょっと奥側に位置する7番ブース、ザワザワと騒がしい教室なのに永瀬先輩の声だけが鮮明に入ってくる。
永瀬先輩の授業は面白いし、わかりやすい。
しかも隣にならんで教わっているから綺麗な横顔が見放題……！
いや、
「アキ、見すぎ……なんかついとる？」
『へ、……あ、なんにも？』
見放題ではないな、はい、ちゃんとホワイトボードにも視線をやります。
だけど、気を抜くと、すぐに先輩の方を見ちゃって、あんまり見んなや、と頭を小突かれる。
元々肌が黒いから分かりづらいけれど、ちょっと耳が赤くなってるのが胸キュンポイント。
どんどん先輩の素敵なところを見つけちゃうから、好きの気持ちはかさを増していくばかり。
*
「なー、アキ、」
『なんですか？』
「来週祭りあるやん、塾来るん？」
も、もしかして、彼女とデートだから俺は塾に来たくないんやけど、オマエはどうなん？ってやつですか？！
ヤダヤダ、デートなんて阻止してやる！なんて、……そんなことできないや。
『んー、友達に誘われたら、』
「彼氏とかは行かんの？」
『彼氏？！そんなものいません！もしいたら、……んんん、なんでも』
もしいたら、永瀬先輩のこと拗らせていません。
なんやねん、途中でやめんなや、と言われて慌てて話を逸らす。
『先輩は、彼女とお祭りでも行くんですか？だから休みたいとか、』
うんって言われたらどうしよう、失恋確定。
「先輩ちゃうやろ、先生……、あ、じゃあ、あのさぁ、」
先輩って呼ぶなら、ええやんな？と何かを思いついたようにニヤリと口角を上げた。
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清良(プロフ) - お疲れさまでした！！塾シリーズほんと大好きで、伏線というか、みんなの関係性を統一するのって大変だと思うのですが、綺麗に書かれていてすごいな、かっこいいなと思いました！Twitterやってないので、ひっそりと応援してます！ (2019年6月23日 8時) (
レス) id: 7cb81e8898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時：2019年5月18日 22時
