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高二の夏から通わされている塾、
大学進学のために来てるから、通わされている、はちょっと違うか。
担当の先生が辞めちゃって、いろんな先生の転々と授業を受けていたけれど、なんとなく馴染めなくて。
だけど、
『〜〜っ！』
ベッドの上でクッションに顔を埋めて声にならない声を上げる。
だって、だって、ずっと好きだった高校の時の先輩が担当の先生になったんだもん。
先輩が高校を卒業して以来、すっかり他人になってしまったからもう望みなんてないと思っていたけれど、
たった一歳差、ワンチャンくらいあるよね？
なんで辞めたの……と恨めしく思っていたけれど、今なら辞めてくれてありがとう！とすら思えるくらい。
たった一年、同じ委員会になっただけの永瀬先輩、端正な顔立ちにソフト関西弁(中学まで大阪に住んでいたらしい)、おまけに優しくて、スポーツ万能で頭も良い！
気にならないわけがない。
そんな先輩と少しでも関わってしまえば、興味は憧れに、憧れは恋心に。
徐々に発展してしまっていったのは仕方ないと思う。
『……お父さん、お母さん、塾に通わせてくれてありがとう』
階段下のリビングにいる両親に向かって、聞こえるはずがないのに、見えるはずがないのに、お礼を言って手を揃えた。
ああ、どうしよう、これから塾に行くのも気が抜けないや。
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清良(プロフ) - お疲れさまでした！！塾シリーズほんと大好きで、伏線というか、みんなの関係性を統一するのって大変だと思うのですが、綺麗に書かれていてすごいな、かっこいいなと思いました！Twitterやってないので、ひっそりと応援してます！ (2019年6月23日 8時) (
レス) id: 7cb81e8898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時：2019年5月18日 22時
