お前達は、何様だ

5話 ページ6

累「あーん」





貴『くれるのか？』



俺がそう聞くと、




累「うん！！」




そう累は言った。





貴『それなら、いただこう。




あーん』



パクッ



累「美味しい？」



キラキラとした眼差しで俺を見てきた。



貴『美味しいよ、累(微笑み)』




累「ふふっ。



A様と同じ物を食べられるなんてすっごく嬉しい！！」




累・・・。




貴『累。



今夜、月見酒をしようか』





今夜は、満月だから。




累「つきみ・・・ざ・・・け？」




累は不思議そうな顔をした。




貴『月を見ながら酒を飲むことだ。



だが、累はジュースだけどな』


まだ、子供だもんな。


累「じゅーす？


って、何？」


ジュースという言葉が流通してないのか？


貴『甘い飲み物だよ。


素晴らしい果実が手に入ったから、累に飲ませてあげるからな』


そういえば、ラムネは売ってたな・・・。



累「へへ。楽しみ〜！！」


累も楽しみにしてるなら、ラムネも買ってくるか・・・。



果実の飲み物だけじゃ、累の好物も分からないからな。



これからずっと一緒なんだ。




焦らずにお互いを知っていこう。







累「A様〜！！」



さ、累が呼んでる。


貴『今行くから、累。



慌てなくても逃げないから』



累「はやくはやくー！！！」



貴『落ち着けって』


累、これからもっと笑顔が増えていくからな。

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